言の葉の魔力

名言から名称、掛け合いまで。魔力を放つ言の葉を紹介

「ルーティーン」

投稿日:2019年4月6日


「ルーティーン」
 
出典元、スポーツなどでプレイ前に行う決まった所作。最近ではラグビーの五郎丸歩(ごろうまる あゆむ)選手のものが有名になった。
 
と言っても言葉としては元からある用語の「ルーチンワーク」の「ルーチン」だし、野球用語の「先発ルーティン」の「ルーティン」でもある。「ルーチンワーク」自体、ビジネスや家事など、日常生活でよく使われる用語なので、五郎丸でやたらと広まっただけで目新しい用語という訳ではない。スポーツだけに限ってもイチローがバットをかざす仕草だってルーティーンだし、テニスのサーブを打つ前にポーンポーンと地面にバウンドさせるのもルーティーンだし、昔から見られる光景である。
ただ、五郎丸選手のあの独特の”意味のない”動きがやはりインパクトが大きく、簡単に真似出来る事も相まってものまねやギャグでよく使われるようになった。……その使い方はおかしいが。しかしやはり、話題になったおかげでその利点も大きく取り上げられたからこそ、これだけ用語として知名度を上げたのだろう。ラグビーのキッカーを務める五郎丸選手から広まった事もあり、おそらく「慎重を期す大事な一打」、そして「多少は時間の許す場面」、あとは「技術よりも精神力が試されるタイプのもの」が当てはまりやすいと思われる。サッカーの乱戦中や卓球のラリー中には使えないが、PK前やこれからサーブを打つシーンには使えるだろう。ゴルフに到っては打つたびに使える。
 
そしてこれがスポーツをやっている人以外も話題にするのは、やはりルーティーンがスポーツ以外でも生かせるからだろう。練習で出来ていた事を本番でも生かす。スポーツでは実力の半分も本番で出せないと言われたりもするが、ピアノの演奏会や仕事上のプレゼン、イベントの司会進行など、スポーツ以外でも練習があって本番のあるものはたくさん存在する。結局のところ多くのものは練習と違い観衆、観客の前で本番が行われるため、”人に見られる緊張”がプレッシャーの大部分を占めると思われる。が、失敗の大部分の原因もプレッシャーが占めているので、つまりはそこの対策をしてしまえば上手く行くという話であり、それの対策の一つが、この「ルーティーン」だと言う訳である。
 
まあ、五郎丸選手ほど独特のものを作る必要はないと思うが、例えば手のひらに人と書いて飲み込むといった様に、昔から定番の緊張ほぐし術は存在する。一般人であれば例えばそれほど大きくない程度にストレッチをする、頭の中で特定の音楽を流す、壁に向かって「アスカ、行くわよ」と言う、など簡単に行えるものは多いだろう。それがどのくらい効果を発揮するかは、何度も使ってみて成功体験を重ねる事で、有用性が増して行くだろう。持っていないよりは持っていた方がいい、リアル「必殺技」の一つと言えるのではないか。

-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

カテゴリー「技」

「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」

「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」 出典元、プロ野球の歴史に残る奇跡的なホームランの名前。打ったのは当時近鉄の北川博敏。 野球において、3点負けている状態で満塁になると、「ここでホームランを打 …

カテゴリー「技」

「アリウープ」

「アリウープ」 出典元、バスケットボールの技。シュートの名前。 味方から受け取ったパスを空中で受け取り、そのままダンクするという大技である。もの凄く格好いい。二人の息が合っていないと成功しないと言うが …

カテゴリー「技」

「アッパー昇龍」

「アッパー昇龍」 出典元、ゲーム「ストリートファイターII」より。連続技の特殊な出し方の名前。 「ストリートファイターII」といえば対戦格闘ゲームの金字塔である。対戦格闘ゲームのブームを作り出した火付 …

カテゴリー「技」

「天空落とし」

「天空落とし」 出典元、ラーメン屋「中村屋」の店主、中村栄利が使用する湯切りの技。シュバッ、ザッシャァッ!! ……変わったやり方の湯切り。 と言ってしまうと元も子もないが、実際のところやっている事はラ …

カテゴリー「技」

「庶民シュート」

「庶民シュート」 出典元、井上雄彦の漫画「スラムダンク」より。バスケットボールの「レイアップ」、「レイアップシュート」の別名。 別名と言うか主人公の桜木花道(さくらぎ はなみち)が勝手に呼び出した名称 …




「言の葉の魔力」プロフィール画像
コトノハ

当サイトの記事では、創作物などのネタバレを扱っている場合があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。