「捕虜になった妄想しながらスープとパン食べるのうますぎワロタww」
出典元、2ちゃんねるのスレッドタイトルより。なんちゃらは最高のスパイス。
スレは以下の1コメから始まる。
おまえらもシチュエーション考えながら食べるんだろう?
ん……。
たまたまそういった体験をした事があって気付く人もいるだろうが、これはあまり意識されていない料理のスパイスと言える。すなわち、「外で食べると美味しい」という要素や、「自分で作った野菜は美味しい」とかの要素である。同じ物を屋内で食べようが屋外で食べようが味は同じはずだし、スーパーで買ってきた野菜と自分が作った野菜をすり替えても気付かないだろうが、説得力のある食事の謎の要素と言えるだろう。自分で作ったものを屋外で食べたらさぞ美味しいんだろうな。
ただ、このスレで言われているのはどちらかと言うと、食べ物が限られていて貴重だった場合、どんな質素なものでも美味しく感じてしまう、という話である。そしてそういった場面に妙に親和性の高い食べ物というものがあり、それが飾り気のないスープとパンだったり、
砂漠に不時着したが携帯食糧は干し肉だけ
っていう妄想しながらビーフジャーキー食べたら美味しい
そう、干し肉だったりする。あとは乾パン辺りもそれっぽさが高い。特徴的なのは”元々はそれほど美味しくない食べ物”というところで、それを美味しく感じるぐらいの飢餓状態か、食べ物が貴重なシチュエーションならなんでも美味しいという話である。つまり食事が質素だった場合に、その食事は質素なままに気の持ちようで美味しく感じてしまう心理テクニックとも言える。……言えるか?
チャーハン作ってワンピースのサンジとギンのシーンやるわ
そう、食べ方なんて気にしてられないからスプーンなんてわしづかみにして、ガツガツと犬食いする。「面目ねェ、面目ねェ」って言いながら泣いて食べればなんでも美味しい。まあ、サンジの料理は初めから美味しいが……。
スープとパンというのが、捕虜に与えられる最低限の食事のイメージにピッタリだが、日本ならおにぎりと味噌汁だろう。しかしなぜか西洋イメージが強く、日本だとなんとなくしっくり来ない。おにぎりと味噌汁に美味しいものという認識がどうしてもあるからなのだろうか。飛行機事故とかで缶詰で飢えを凌ぐシーンなども、日本の缶詰は基本的に美味しいため、質素のイメージが付きにくい。ああ、それこそその缶詰が乾パンオンリーだったりしたら、このテクニックの出番なのだろう。
まあつまり、”食料が貴重というシチュエーションは最高のスパイス”、という話である。
一人でケンタッキー食べてるときに「ひもじい農民ごっこ」をする。
まずテーブルの上のチキンを見て「ぁ・・ぁぁ・・・」と驚愕。
おそるおそるチキンを一口食べる。一瞬の間があり、一気にガツガツ口の中にかきこむ。
泣きそうな声で「ありがてぇ!ありがてぇ!」と叫ぶ。
最後に水を一気に飲んで深々と頭を下げつつ合掌。
……レベルが高い。
最後のはもはやカイジなのよ