「サービス期間は終わったのさ…」
出典元、鳥山明の漫画「ドラゴンボール」より。敵役、フリーザのセリフ。
三段階の変身を終えて最終形態になったフリーザが、主人公、孫悟空との戦いで放ったのが、
「そうだ! もうひとつとっておきの大サービスをしてあげるか…!」
「両手を使わないでおいてやるよ どうだ?」
である。いわゆる舐めプ、舐めプレイである。あらかた雑魚を片付けた後にやってきた悟空を、完全に舐めていた。スーパーサイヤ人となったと得意になっていたベジータを、気だけで戦士喪失させたのである。自分が宇宙最強だと思っても仕方ないし、ポッと出のサイヤ人がそんな強いとは予想していなかっただろう。しかし悟空の猛攻を最初は凌ぐも、段々厳しくなり、最後には手を出して反撃してしまう。言い訳はこうである。
「サービス期間は終わったのさ…」
見苦しい。しかし多少、可愛げのある言い訳である。あと実は筋が通っていない事もない。両手をずっと使わないとは言っていないのだから……。まあしかし、フリーザはこんな小者臭を出しつつも、結局は界王拳20倍まで使った悟空をも圧倒し、元気玉すら耐え、スーパーサイヤ人と化した悟空とすらいい勝負をしていた。本物の実力者である。
このセリフの良いところは、非常に応用が利くところである。日常生活でも使えるし、対戦ゲームなんかではもろにそのまんまの意味で使えるだろう。今までは本気出してなかっただけだから、という言い訳にも使える。そして「ドラゴンボール」の知名度である。誰でも知っている。誰でも知っているからこそ、「あ、フリーザのセリフだ」、「フリーザかよ!」という相手の認識やつっこみも期待出来るし、内容のわりには相手を怒らせたりしないで済む、本当に使い勝手の良いセリフである。
個人的には、実際にサービスやセールを行っているお店が、サービス期間終了後にこの表示をしたりしたら面白いと思う。しかし有名すぎるのでさすがに無許可は難しいか。それこそ集英社がこのセリフだけフリーザの画像付きで使っていい、という許可でも出せば面白いが、画像は無理があるか……。でもまあ、ベジータ芸人「R藤本」が集英社に一切許可を取っていないであれだけの事をしているらしいので、その辺りは緩いのかもしれない。著作権は、親告罪である訳だし。太っ腹な黙認を期待したいところである。
全品半額デー? ふふふ……。
「サービス期間は終わったのさ…」
本ページの情報は2023年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。