言の葉の魔力

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漫画

「ソ(レ)って何!?」

投稿日:2017年10月30日


「ソ(レ)って何!?」

出典元、赤坂アカの漫画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」第33話より。藤原書記のセリフ。

いわゆる「特訓回」。生徒会長の白銀御行が書記の藤原千花から特訓を受ける、今となっては人気シチュエーション回である。今回は白銀が校歌を口パクしていたのを藤原書記が見付けてしまい、白銀が音痴だと分かり、そこから特訓が始まるという展開だった。漫画的王道展開であるが、白銀のジャイアン的「ぼえー♪」歌力に、藤原書記が悲鳴を上げるなど、一話で終わる話なのでスピード感があり、波ありネタあり顔芸ありとデラックスでてんこ盛りな回である。

その中でも切れ味の鋭かったシーンがここである。勢いが大事なので少し前の部分から引用させていただく。

白銀「俺は一体…… どうすれば……」
藤原「まず歌じゃなくて単音で正しい音を出してみましょう こんなかんじで ソ~♪ ………出来ますか?」
白銀「馬鹿にすんな…… それ位出来るに決まってんだろ ソ(レ)~♪ な?」

藤原「ソ(レ)って何!?」

藤原「ソは これ!! レは これ!!! 全然 違うでしょ!?」

もはや読めない……! 世にも珍しい、頭の中で読み上げることが出来ないセリフの爆誕である。一時は諦めかけた藤原書記だが、白銀の過去のトラウマ話を聞いて看過出来なくなり、特訓してあげる事になる。結果、厳しい特訓を経て白銀は普通レベルに歌えるようになった。こう書いてしまうと普通の展開だが、とにかく内容は「キレッキレ」である。

「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」は、副題にもある通り本来は恋愛頭脳戦である。ダブル主人公で、生徒会副会長の四宮かぐやと、会長の白銀御行がお互いに好きなのにも関わらず、どちらも「告白した方が負け」と思っているせいで、どうやって相手に告白させようかと頭脳戦を繰り広げるのが骨子の漫画である。「告白させたい同士の男女」というシチュエーションなら少女漫画にいくらでもあると思うが、それを腹黒い頭脳戦として描くというのは正に発明である。

しかしとにかくメインの登場人物のキャラ立ちが素晴らしい。特にヒロインである藤原書記の存在はこの作品には不可欠だろう。この3人が揃ってドタバタやっていれば何をさせても面白い。今回の特訓回もそうだが、別に恋愛頭脳戦をしていなくても面白い。最近ではお馬鹿回も相当楽しいのでそちらが多くなっているくらいである。おそらくは、登場キャラを少なく抑えてキャラを濃密に仕上げるというテクニックが使われているのだと思うが、まあとにかく読めば分かる、面白い漫画である。

ネタを作るのは大変だと思うが、長く続いて欲しい傑作である。

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