「だがしかし」
出典元、コトヤマの漫画「だがしかし」より、漫画のタイトル。漫画自体は、女の子の可愛さに定評がある。
女の子の可愛さに定評がある。それから、タイトルのインパクトにも定評がある。内容はまさかの駄菓子ネタである。しかし駄菓子を架空のものでやってもつまらないのは理解していたのか、実在する駄菓子をメーカーの許可をもらって取り上げている。今は駄菓子屋で駄菓子を買わない様な人でも、昔食べ、遊んでいた人なら懐かしいと思う事間違いなしのネタ満載の漫画である。しかし結局のところ肝は女の子の可愛さである。ヒロインの枝垂ほたる(しだれ ほたる)の可愛さがとにかく、……と書こうと思ったが、もう一人のヒロイン、遠藤サヤ(えんどう さや)も人気なので「女の子の可愛さ」という事で、女の子の可愛さがとにかくこの漫画の魅力である。後半に登場したメガネの人気は知らない。
だがしかし、ああ……、使いたくなるフレーズだが、使うとこの漫画「だがしかし」の事になってしまう罪深いタイトルである。だがしかし使いたい。これはもちろん「駄菓子」と「菓子」に「だが、しかし」を掛けているタイトルである。知らないけど絶対そうである。だがしかし結局この漫画は、枝垂ほたるの可愛さ、ぶっ飛んだ行動、なのに駄菓子に執着する性格、に振り回される主人公ココノツのドタバタコメディが売りである。ほたるがいなければ話が始まらない。いなくなった時期もあるが……。そこはもう一人のヒロイン、遠藤サヤの出番である。どんな名前だ。ちなみに遠藤サヤはルフィもビックリの目が点である。ビックリするほど点である。このキャラクター造形も漫画のメインキャラとしての少女としては通常あり得ないが、それでも可愛く描いてしまうところが衝撃である。作者、コトヤマの女の子の可愛さには定評があるのである。
アニメ化もされ、当然駄菓子メーカーに許可をもらって本物の駄菓子を取り上げてアニメキャラクターが一喜一憂するとんでもアニメの完成である。人気だったのか2期も放送された。ついでにお菓子メーカーも乗っかってのコラボレーション商品まで生まれた。ヒロインのほたる役を人気声優の竹達彩奈が演じた事も大きかったかもしれない。彼女の演技力と、アイドル的ルックスと、本人の食いしん坊キャラには定評がある。まさにジャストフィット。そして歌唱力にも定評があり、主題歌まで歌っている。ヒロインが可愛くて、その声優も可愛くて、主題歌まで歌ってしまって、その歌も上手いとなると、1200万パワーとなりエクスプロージョンを起こす。なにを言っているのか分からないと思うが勢いで理解して欲しい。「だがしかし」は漫画も歴史に残るだろうが、アニメも歴史に名を残すだろう。
だがしかし、原作の「だがしかし」は既に完結してしまっている。後半はストーリーが迷走し、着地するところに着地する様なしない様なふわふわした状態で完結してしまった。なんとなくまだ続いている印象があるのは、コトヤマ氏がたまにツイッターでほたるの絵をアップしているからだろう。ちょっともったいなかった気もするが、コトヤマ氏の描く女の子の可愛さは知れ渡ったので、また新たなる作品の登場を待つしかない。
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コトヤマ氏最新作「よふかしのうた」、本日発売の週刊少年サンデーにて新連載開始。