「エンディング後に小一が3時間放心する程度のストーリー」
出典元、ニコニコ動画「ゲームボーイBGM BEST100【20→1】」より。どこかの誰かのコメント。
ニコニコ動画によくある、ゲーム音楽のランキング形式の動画である。ゲームボーイミュージック、懐かしい。ランキング動画には、動画作成者本人が自分の好みで勝手にランキングを付けるものもあるが、この動画に関してはどこかの掲示板でアンケートを取った結果を動画として集めて、メドレーっぽく並べつつランキング形式で発表している。見る側は見てるだけで楽しいので、制作者の労力には頭の下がる思いがする。
そしてこのコメントは20位から1位まであるうちの1位に付けられたコメントである。「小一」とは「小学一年生」の事である。コメントを書き込んだ本人のトラウマだろうと推察される。1位のゲームは「ゼルダの伝説 夢を見る島」から、曲は「タルタル山脈」だった。エンディング曲ではないが、コメントは読んでの通りエンディングを見た後についての感想である。語りたくなる気持ちは分かる。ネタバレを書いてしまうか非常に迷うところだが、このネタバレに限ってはこのゲームの根幹に関わり過ぎるものなので今回は避けておこう。気になる人はネットなどで調べてみるといいだろう。
”小一どころか中学生でも高校生でも、大人でも3時間放心してもおかしくない”。
なかなかないクリア後の感覚を味わえるストーリーである。
しかしネタバレはしないので、ちょっとだけゲームについて触れておく。「ゼルダの伝説 夢を見る島」は「ゼルダの伝説」シリーズの4作品目の作品である。ハードはもちろん初代ゲームボーイ。後になってゲームボーイカラーに対応した「ゼルダの伝説 夢を見る島DX」も発売された。肝は、スーパーファミコンで発売され絶大な評価を受けた「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」より後に出された作品だという事である。
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」、2DアクションRPGの最高傑作、スーパーファミコン最高のソフト、などと名高いソフトである。マリオやドンキーコングに隠れてややマイナー路線だった「ゼルダの伝説」シリーズを一気にメジャーに押し上げた作品と言ってもいいだろう。そしてもちろんスーパーファミコンの美麗なグラフィック、多彩なアクション、ボリュームと解き応えのあるダンジョンの数々、それをテレビの大画面でプレイした後の、ゲームボーイでの「夢を見る島」の発売だったのである。当時、期待値はそれほど高くなかった。ゲームボーイなので画面は小さいし、色は白黒で表現に限界もあるし、ボタンも少ないので同時アクションも限られる。「ど、どうなんだろう……?」というのがゲーム関係者やユーザーの見込みだった様に思う。
しかしそれを全くの杞憂に終わらせるクオリティを「夢を見る島」は魅せてくれる。「ゼルダの伝説」の基本システムはそのままに、画面は小さいもののスリルあるアクション、おなじみの謎解き、まさかのジャンプ機能の搭載。ボタンが少ない事を逆に生かしたシンプルで爽快感のある操作感、しかし新しく登場したアイテムもある。ダッシュ斬りもあるし、ダッシュしながらジャンプで穴を2マス飛び越えるという「神々のトライフォース」でも出来なかった事をやってのけた事に驚いたプレイヤーも多いだろう。
そして最後の、シリーズとして影響を残さない大いなる仕掛け……。語り継がれるゲームというものは、こういうものかと思わせられる。未体験の人は、ぜひ一緒にプレイして、放心してみる事をお勧めする。ピッタリの表現が思い付かないこの感覚は、なかなか味わえるものではない。
ウェブコメント・レビュー
“ゼルダの伝説 夢を見る島”「エンディング後に小一が3時間放心する程度のストーリー」
投稿日:2019年9月20日
出典元、ニコニコ動画「ゲームボーイBGM BEST100【20→1】」より。どこかの誰かのコメント。
ニコニコ動画によくある、ゲーム音楽のランキング形式の動画である。ゲームボーイミュージック、懐かしい。ランキング動画には、動画作成者本人が自分の好みで勝手にランキングを付けるものもあるが、この動画に関してはどこかの掲示板でアンケートを取った結果を動画として集めて、メドレーっぽく並べつつランキング形式で発表している。見る側は見てるだけで楽しいので、制作者の労力には頭の下がる思いがする。
そしてこのコメントは20位から1位まであるうちの1位に付けられたコメントである。「小一」とは「小学一年生」の事である。コメントを書き込んだ本人のトラウマだろうと推察される。1位のゲームは「ゼルダの伝説 夢を見る島」から、曲は「タルタル山脈」だった。エンディング曲ではないが、コメントは読んでの通りエンディングを見た後についての感想である。語りたくなる気持ちは分かる。ネタバレを書いてしまうか非常に迷うところだが、このネタバレに限ってはこのゲームの根幹に関わり過ぎるものなので今回は避けておこう。気になる人はネットなどで調べてみるといいだろう。
”小一どころか中学生でも高校生でも、大人でも3時間放心してもおかしくない”。
なかなかないクリア後の感覚を味わえるストーリーである。
しかしネタバレはしないので、ちょっとだけゲームについて触れておく。「ゼルダの伝説 夢を見る島」は「ゼルダの伝説」シリーズの4作品目の作品である。ハードはもちろん初代ゲームボーイ。後になってゲームボーイカラーに対応した「ゼルダの伝説 夢を見る島DX」も発売された。肝は、スーパーファミコンで発売され絶大な評価を受けた「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」より後に出された作品だという事である。
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」、2DアクションRPGの最高傑作、スーパーファミコン最高のソフト、などと名高いソフトである。マリオやドンキーコングに隠れてややマイナー路線だった「ゼルダの伝説」シリーズを一気にメジャーに押し上げた作品と言ってもいいだろう。そしてもちろんスーパーファミコンの美麗なグラフィック、多彩なアクション、ボリュームと解き応えのあるダンジョンの数々、それをテレビの大画面でプレイした後の、ゲームボーイでの「夢を見る島」の発売だったのである。当時、期待値はそれほど高くなかった。ゲームボーイなので画面は小さいし、色は白黒で表現に限界もあるし、ボタンも少ないので同時アクションも限られる。「ど、どうなんだろう……?」というのがゲーム関係者やユーザーの見込みだった様に思う。
しかしそれを全くの杞憂に終わらせるクオリティを「夢を見る島」は魅せてくれる。「ゼルダの伝説」の基本システムはそのままに、画面は小さいもののスリルあるアクション、おなじみの謎解き、まさかのジャンプ機能の搭載。ボタンが少ない事を逆に生かしたシンプルで爽快感のある操作感、しかし新しく登場したアイテムもある。ダッシュ斬りもあるし、ダッシュしながらジャンプで穴を2マス飛び越えるという「神々のトライフォース」でも出来なかった事をやってのけた事に驚いたプレイヤーも多いだろう。
そして最後の、シリーズとして影響を残さない大いなる仕掛け……。語り継がれるゲームというものは、こういうものかと思わせられる。未体験の人は、ぜひ一緒にプレイして、放心してみる事をお勧めする。ピッタリの表現が思い付かないこの感覚は、なかなか味わえるものではない。
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執筆者:kotonoha-sorcery
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