「心優しき無敵の龍」
出典元、SNKのゲーム「龍虎の拳」より、主人公リョウ・サカザキの通称。亮なのに龍。
また綺麗に決まった二つ名である。どのくらい正式に使われているかは分からないが、攻略本やキャラのキャッチフレーズでこれや「無敵の龍」として使われている。SNKの何本かある対戦格闘ゲームシリーズの柱の一つ、「龍虎の拳」の主人公であるし、もちろんオールスターの「キング・オブ・ファイターズ」にも出演している有名キャラクターである。ゲームキャラとしてはかなり名を馳せている方だろう。有名な必殺技としては「虎煌拳」(こおうけん)、「ビルトアッパー」、「飛燕疾風脚」(ひえんしっぷうきゃく)、超必殺技としては格闘ゲーム業界に革命を起こした「龍虎乱舞」(りゅうこらんぶ)がある。
そして代表するセリフは、
「覇王翔吼拳を使わざるを得ない」
となる。こちらも有名な超必殺技で「覇王翔吼拳」(はおうしょうこうけん)、セリフは正確には
『武器を持った奴が相手なら「覇王翔吼拳」を使わざるを得ない』
である。バイクに乗ってこのセリフを言うシーンがなぜかネタとなり、変なバイクの乗り方をしたコラ画像を大量に作られたという謎の経歴を持つ。ちなみにこのセリフは妹であるユリ・サカザキを救いに行くシーンで放たれたものだが、続編でユリはプレイヤブルキャラとなり、自身も「覇王翔吼拳」をぶちかます。妹キャラは続編でプレイヤブルキャラとなるのはゲーム業界の通例である。リョウは極限流空手の使い手だが、妹のユリ、父のタクマ、親友でありライバルのロバートも同じ流派のため、極限流の技は比較的いろいろなキャラクターに使われている。特に「覇王翔吼拳」は知名度と致命度が高いため、たまにボスキャラにもパクられる。
またSNKとしては「キング・オブ・ファイターズ」以外にも、もう一つの柱である「餓狼伝説」にもゲスト参戦した事があり、隠しキャラだったためその時は異常な強さを発揮した。「餓狼伝説」での強さにトラウマを残したプレイヤーも多かっただろうし、「龍虎の拳」での普通な強さにありゃ、と思ったプレイヤーも多かった事だろう。しかしやはり圧巻は超必殺技の「龍虎乱舞」で、飛ぶ様に突進して行き相手にぶつかると、しばらくの間一方的に連続攻撃を行い、大ダメージを与える。その間、相手はなにも出来ず、当たってしまえば大ダメージが確定するといういわゆる「乱舞系」というジャンルを築き上げた。最初は反則的と思う向きもあったが、とにかく当たると気持ちいいという感情が上回ったのか、その後格闘ゲーム界でSNKを中心に「乱舞系」の技が氾濫する事となる。空手使いである点と、一方的にボコる技の元祖である点が「心優しき無敵の龍」の看板になにを塗っているのかは不明である。
なお、対義語はライバルであるロバート・ガルシアの、「誇り高き最強の虎」となる。