「ツイッター」
出典元、伊集院光が命名した、つぶやきながら歩いている人の通称。「ツイート」(tweet)とは「小鳥のさえずり声」という意味である。
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が、もちろんSNSの「ツイッター」(Twitter)と掛けている。伊集院光の命名したこの名前は、一人でぶつぶつ言いながら歩いている人の事である。そして多分、周りに人がおらず他人に気にされない場所でやっている人は除外される。つまり人混みの中や往来など、人の多い場所、人に声が聞こえてしまう場所でわざと、それをやっている人を対象としていると思われる。単にぶつぶつ言っている人なら、おじいちゃんなどでそういう人は昔からいたが、それとは別に近年増えて来たのがヘッドセットマイクを使った手ぶらでの通話である。
ありていに言えば視野が狭い。
見掛けた事のある人もいるかと思う。一人でしゃべりながら歩いている人というのはよくいるが、大抵は携帯を耳に当てている。それはそれでうるさいし危ないが、まあ通話しているのは一目瞭然である。そういうものだと思ってスルーするだけだが、それが携帯を耳に当てていないでぶつぶつ言っていたりすると、それはギョッとするものなのである。おそらくそういう人らは、最新機器を使っている自分に酔っているのだろう。人がたくさん行く往来を、携帯を耳に当てていればまだしも、手をフリーの状態で一人でしゃべっていれば、周りの人たちは警戒してしまうものなのである。具体的にはギョッとして物理的に距離を置く。実際のところそれは手ぶらで通話出来るヘッドセットであり、スマホと無線通信する最新システムではあるのだが、それらを使って完成してしまった利用者の見た目というものが、ちょっと距離を置かれる人と同じになっているのが現実である。見せびらかしているつもりなのだろうがとんでもない逆効果である。つまり視野が狭い。
見せびらかしているとも限らないじゃないか、と言われるかもしれないが本人は絶対に自慢げである。往々にして長電話であるし、歩き回りながらであるし、どうでもいい事を話している。今しなくてもいい話をしている。朝の通勤時間帯に友達と馬鹿話をしていたりするので、会話の内容はおおむねどうでもいいものだろう。なぜ分かるかと言えばもろに聞こえるからである……。電話での声が大きくなってしまうのは、無線通信でも変わりない。決め付けるのも良くないのは分かるので、じゃあそれをやっている人の8割ぐらいは急ぎではない通話をしている、という事にしておこう。そして遭遇した人の9割はうざったく思っている。
……伊集院光が小馬鹿に命名してくれたこの手ぶら通話者こと「ツイッター」、「あ、ツイッターだ! ツイッターだ」と指を指されるぐらい
悪 い 意 味 で
広まって欲しいなぁ。と思う次第である。