「ゲーム機戦争って会社同士のことだろ? どうしておまえら個人で参加してんの? 義によって助太刀いたしてんの?」
出典元、どこかの2chスレ、誰かの書き込みより。
ゲーム機戦争とは、知っている人も多いかと思うが、任天堂やソニー、マイクロソフトなどによるコンシューマーゲーム機のシェア争いのことである。かつてはマイクロソフトの位置にセガがいたが、ドリームキャストを最後に正式に撤退して久しい。現在、ゲームをプレイする環境としてスマートフォンが大きい位置に来ているが、GoogleやAppleを含めることはあまりない。あくまでコンシューマーゲーム、家庭用ゲーム機の覇権争いの話である。ちなみに3DSやPSヴィータなどの携帯ゲーム専用機は含む。パソコンは含まない。
しかしなぜ「どうしておまえら個人で参加してんの?」と言われてしまうかといえば、どうしても”ひいき”のメーカーが出来てしまうからである。もちろんそんなの気にしないで好きなゲーム機を買っている人もたくさんいるし、それこそ全機種買っている人もいる。しかし少し、たった少しでもこじらせてしまうと、どうしても特定勢力に寄って行ってしまうのである。
きっかけは初代プレイステーションか。それまでも任天堂とセガ、あとNECとかがドンパチやっていたが、任天堂があまりにも強かったため、勝負になっていなかった。ファミコン、スーパーファミコンと任天堂の一強時代が続いたが、その次のニンテンドウ64で手こずってしまった。というか出すのが遅れてしまった。そこへ先手を打って飛び込んできたのがソニーの初代プレイステーション、そしてセガのセガサターンである。次世代機ゲーム戦争などと呼ばれたが、「次世代機」という言葉もこの時生まれたのだろう。
言って、ゲームをするのは子どもである。3万も4万もするゲーム機本体を2台も3台も買えるものではない。買ったり、買ってもらったりした後、遊ぶゲームはその機に固定されるわけで、愛着も湧く。ファミ通のように総合誌はいいが、プレステ専用誌、64専用誌などを買い始めるともう派閥化へ一直線である。そしてメーカーを好きになってしまえば、似たゲームの出る次の機種にまで響いてくる。マリオはプレステでは遊べないのである。
今回のセリフは正直なところ、「義によって助太刀いたしてんの?」が面白かった訳だが、しかし、”ある意味間違っていない”ところが、業の深いところでもある。