「キャベツが沢山あります。」
出典元、「教えて!goo」より。誰かの質問書き込み。
大量にもらったか何かでキャベツがたくさんあり、レシピを聞くために「教えて!goo」に書き込まれた、ただの質問である。深い意味はない。キャベツは好きらしく、本当に困っているというよりありがたい悲鳴、といったところだ。確かに一般の人が思い付くキャベツ料理はたかが知れている為、ネットで質問したのだろう。というぐらいで、本当に深い意味はない。千切りにすると膨れあがるので毎日食べても消費するのは大変だろう。どのくらい大量なのかは分からないが、毎日サラダにして食べても腐るまでになくならないぐらいはありそうなニュアンスである。
問題は、何故かこの「キャベツが沢山あります。」のひと言が印象に残ることである。何か別の名言とでもニアミスしているのだろうか。引っ掛かるものがある。哲学的な要素がある可能性もあるが、いややっぱりそんなはずはない。キャベツが理由なのだろうか。置き換えてみる。「トマトが沢山あります」。「タマネギが沢山あります」。うん。3文字がいいようだ。レタスでもいける。「キャベツが沢山あります。」が既にギャグなのだろうか。いや、ボケか……? つっこむとしたら「なんで沢山あるんだよっ」というところだが、特に膨らむ話題でもない。
つまりこの言葉に引っ掛かりを覚えた事は確かなので、原因が知りたい。面白いのに面白い理由が分からない。ただの個人のツボなのかもしれない。しかしこれがそこそこ大人数にも共感の得られるツボだったとした場合、「分かる人には分かる高等ギャグ」として成り立つので、理由があるなら見付けたい。しかしネットでも調べようがない。それこそ「教えて!goo」にでも聞いた方がいいのだろうが、おそらく「何言ってんだこいつ」で終わるので質問はしない。さっきから意味が分からないか分かるかギリギリの事を書いているが、肝の部分が謎なのでこうなってしまう。どうしようもない。
語感が面白いだけなのだろうか。書き出しがこれだったからなのだろうか。前後なく「キャベツが沢山あります。」だけで一旦一文が終わっているのが面白いのだろうか。ちなみに続きはある。
「キャベツが沢山あります。
キャベツは大好きなのですが、調理法が在り来たりです。
なにかいいレシピがあったら教えて下さい。」
もう少し続きはあるが、やはり深い意味や他の意味は本当にない。
何が面白いのか分からないが、面白い。これが万人に通じるものだとしたら、こういう文節を集めて文章を書けば、「何故か面白い文章」が書けるという事になる。それはそれで面白い。しかし結局、意味は分からない。原因は分からず、オチもない。