「営業時間」
出典元、日本中にある大部分の店が表示しているもの。その店の営業している時間帯。
営業時間は営業時間である。詳しい説明も必要ないだろう。ほとんどの店が外から見て分かるように表示しているが、たまに記載のない店が存在する。それが問題である。特に飲食店に言える事だが、店員が店に着いたらはいオープンです、という訳にはいかない。仕込みというものが存在する。つまり店員は店に居るのに店が閉まっている時間が存在するのだ。よって、中が明るかったり店員が動き回っていたとしても営業しているかどうかは分からない。つまりそれの判断基準が、多くの店で表示されている「営業時間」なのだろう。例えばラーメン屋なら11時から14時までと、夜に18時から22時ぐらいまで営業している店が多い。居酒屋などは17時か18時ぐらいから、24時付近までだろうか。ただどちらにせよ、その記載されている開店時間よりずっと前に店員は店に到着し、準備をしている。
そして明かりを点け、のれんを出し、看板を置き、さあお客さん来てください、とアピールしておきながら、そこまでしておいてどこにも営業時間を書かない店があるというのが驚きである。個人営業の店で地域に馴染み、常連客だらけの店ならまだ分からないでもない。営業時間が明確に決まっていないという場合もあるだろう。しかしチェーン店で、明らかに全店舗統一の営業時間が定められているのにも関わらず、外から見てどこにも記載のない店というのは訳が分からない。入ろうと思ったけどやっているか分からない場合、もちろん客は、ネットで調べるか、最終手段は店に直接聞いてみるかだが、よっぽどでなければ他の店にするだろう。メニューやサービスを看板などで散々アピールしておいて、なぜその重要な部分に頭が回らないのかが信じられない。
特に、地下の店や狭いビルの上階にある店、店の前に行く事が入店と同義になる店などでは必須だろう。エレベーターを開けたらそこは店内でした、というパターンもあるのである。客というものはいろいろな判断をした上で店を選ぶ。もちろん満室だったり、客層が明らかに自分と違っていたりするのは避けたい。なので入店してしまってから戸惑うのも、店員に申し訳なく対応されるのも嫌なのである。店内を見えない様にしている店ほど、だったら余計に営業時間は分かりやすいところに書いておくべきだろう。
最近はプレミアムフライデーの影響などもあり、居酒屋が平日の少し早い時間から営業を始めているところも増えている。ファミレスの早い時間帯でのビール安売りなどもよく見掛ける光景である。「ここに需要があったのか」とばかりに各社が参入しているところを見ると、需要は確かにあるのだろう。そこへ16時頃、やっているのかやっていないのか分からない居酒屋があったりすると、入ってみて確かめたりするだろうか。いや、確実にやっていると分かる店へ人は流れて行くのだろう。機会損失である。出店の教科書には書いてないのだろうか。「表には営業時間を表示しておく事」と。