「困った時は再起動」
出典元、不詳。主な対象はパソコンだが、しかしハイテク機器全般にも通ずるものがある。
これだけパソコンが生活に密着した現代、”人生の格言”として位置付けてもいいと思われるフレーズである。パソコン、スマートフォンにおいて、なにかおかしくなった、という場合、だいたいにおいて本人のやってしまった事に原因はある。しかし現代のOS、オペレーティングシステムにおいては、起動時にいろいろとチェックしているのである。本当にやってしまった時に、起動時に普段現れないメニューが表示される事がそれを証明している。つまり、おかしくなった時にまずやるべきなのは、”おかしくなった状態でそのままあちこち触るのでは無く、再起動する”のが解決への手っ取り早い対策なのである。
もちろん直らない場合もあるが、どうせ意味ないと思って再起動しない時よりも、あまり期待せず再起動したら意外にも直った、というパターンの方が遥かに多い。パソコンにソフトをインストールした際、再起動を求められるのは起動時の設定に組み込むためである。バージョンアップなどにも同じ事が言える。
これはパソコン初心者に言える事であるのだが、実は知識豊富な中級者、上級者にも言える事なのである。頭でっかちになると、基礎がおろそかになる現象はどの業界にも発生する。ちょっとした表示の不具合、設定の未反映、なんだか表示がおかしい、など、その分野に精通している人ほど自力で調べてなんとか直そうとする。その行動も理にかなっている。しかし・・・・・・、
「困った時は再起動」
これにすべてをひっくり返される可能性もふんだんに含んでいるのである。なにもせずとりあえず再起動すれば良かった、とあとで気付くことも度々であろう。パソコン、スマートフォン、それ以外にも例えばテレビ、電子レンジ、電子ジャー、冷蔵庫、いろいろなものが当てはまる。主たる電源がないものに関しては、コンセントを抜いてしまえばいい。そこで多少待った方がいい機器もあるが、その辺りは説明書を参照である。案外それで、直るものである。
一般の格言「押してダメなら引いてみろ」にやや近いニュアンスがあるが、”何でもやってみたらいい”的な意味のある「押してダメなら引いてみろ」に比べて、「困った時は再起動」はかなり理に適っている。何かで困った時に、それがコンピュータ制御的なものをされているものなら、一度は案として頭に浮かべてみるべき格言であり、試してみる価値のある行動である。