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ことわざ・教訓

「継続は力なり」

投稿日:2018年3月31日


「継続は力なり」

出典元、日本に古来よりある格言、ことわざ。そのままの意味で捉えられがちだが罠もある。

なにかを継続すればそれは力になる。ある意味それは正しい。しかし”ある意味”である。本当にどうでもいい事を、ちょっとだけの時間、一日一回何年も続けていて、じゃあそれが力になるかと言えば、そういう訳でもない。全否定するつもりは無いが、例えば日記はどうだろうか。小さい頃から毎日書き続けている。自分の記録である。寝る前につけているのだが、日頃の生活でなにかあったら「あ、これ日記に書けるな」と思う。そして書く。しかしよく考えてみると、”書く事が目的になっている”。そして日記なので他人に見せたくないし、見せない。たちが悪いのは、自分でも書いた事に満足してしまって、読み返したりしない事が多いのである。読み返すとすれば、「あれあったのいつだったかな?」と記録を辿る時ぐらいだろうか。そして一日のうち30分から1時間、寝る前の時間を日記を書く事に費やしている。こうなって来ると手段と目的が入れ替わり、その継続はなんのためのものなのかが分からなくなって来る。おそらくは、多少の書く力のアップ、文章をまとめる力のアップぐらいだろうか。あとは読み返してもいいかなと思う様になる大未来の自分への贈り物である。老後かもしれない。この「継続は」無駄なのではないだろうか。

また、ありがちな筋トレなども「継続は力なり」で続けたとしても、油断すると無意味になる可能性を秘めている。例えば早朝マラソンなどの場合は、無駄になる事は少ない。体全体を動かすジョギングはどんなに楽をしようとしてもそれなりにカロリーを消費するし、外へ出る、汗をかくという時点で労力が発生しているので、サボれる最低ラインが高いのである。今日はダルいから短い距離にしよう、と減らしたとしても完全に無駄という事は無い。しかし筋トレは、腕立て伏せやスクワットだが、中途半端な怠け方が可能なのである。1セット30回の3セットをやろう、と決めていたとして、今日はダルいから……、となると動作が”雑”になる。腕立て伏せなら、すごーく浅く腕を曲げてちょこちょこっとやって終わらせたり、スクワットについてもちょっとかがめただけで済ませてしまう。それでは意味がない。そもそも筋トレは自分の限界値ギリギリを攻めてこそ効果があるものなのである。「”継続は力なり”だから毎日やってます、まあ最近は楽してる事もありますけど……」。これは、……ほとんど意味がなかったりするのである。意味のありなしは筋肉痛度合いを体に聞いてみるといい。

知識の権化である読書とて例外では無い。「1年に100冊読もう」などと決めて読んでいる人もいるだろうが、大事なのは量では無い。その本を読んだ上での理解度である。これは、という本を見付け、大事な部分をピックアップしてまとめたり、人生に有益な情報の部分を繰り返し読む方が大事な場合も多々あるのである。「1年に100冊読もう」、もしくは「毎日1回は必ず本を開こう」ぐらいの目標となると、忙しい時にちょっと2、3ページ読み進めてはい今日のノルマ終わり、とかやって次の日は続きから読もうとするも、また2、3ページ前から読み直していたりする。1ページ1ページに意味のある本ならいいが、連続して読んでこそ意味の分かってくる本だとしたらこの”継続は”意味が非常に薄いと言わざるを得ない。「継続は力なり」は、そのままの意味でただ無心に捉えてはいけないことわざなのである。

もちろん、日記も公開する前提だったり将来を見すえた文章力向上のためだったり、同時に学習の記録などを付けて経過を記録する手段にすれば多大な効果はある。筋トレについてもしっかり知識を携え、2日に1回、全力を使い切るトレーニングをするなら効果は実感出来るだろう。別に毎日でなければ継続と言わない訳では無い。読書については先に述べた通り、いかに自分の身にするかである。100冊読んでもほとんど忘れてしまったのなら意味がない。これは紙の書籍に限った事では無く、ネットサーフィンで得た知識でも同様である。「お、これは」と思った情報をまとめて行き、自分の今後に生かせばそれは確実にためになるし、やった分だけ力となる。そこまでしてこそ初めて、本当の「継続は力なり」と言えるだろう。

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