「月見バーガーきたーこの季節のたのしみ!
↓
あれ、タマゴ入ってるだけなのにコスパ悪くね?
↓
~1年後~
↓
月見バーガーきたー」
出典元、5ちゃんねるスレッド「【疑問】 マクドナルドの「月見バーガー」は何故?期間限定なのですか? [無断転載禁止]@2ch.net」より。2016年の、どこかの誰かの書き込み。
マクドナルドの「月見バーガー」。謎のカリスマ的人気を誇り、秋の限定販売、必ず終わり必ず戻って来る定番メニューとして有名である。そもそもが一年のうち短期間しか販売しない商品だったので変化のないバーガーだったが、数年前に「26年目にして初のリニューアル!」として、やっとバリエーションを付け始めた。変わる事への挑戦、変わらない事のプライド。両方をいいとこ取りしているようで上手いんだかずるいんだかよく分からない。しかし人気メニューな事は確かである。「今年も月見バーガーの季節がやって来た」なんて言われるファーストフードのメニューもなかなかないだろう。
「あれ、タマゴ入ってるだけなのにコスパ悪くね?」
しかし主題はこれである。
よくよく考えるとハンバーガーにタマゴが入っているだけに見える。なのに値段はいつものキャンペーンバーガーの様に跳ね上がるので、いつものノリで買ったあとに「ふむう」とコスパを考えてしまうのは人間の性か。まあベーコンも入っているが……、そもそも月見バーガーは”とっておきの超人気メニュー”という扱いになっているが、みんながみんな大好きだという訳でもない。比較的風物詩扱い。普段マクドナルドを利用している人でも、せっかく期間限定だし1回ぐらい食べておくか、と、そのくらいの認識の人も多いだろう。不味い訳では決してないが……、ビッグマックより美味しいかと言われると、首をかしげる人も多いのではないか。なお、値段はかなり逼迫している。
しかし対策ももちろんあって、すでに述べられている。
「~1年後~」
まさにこれが対策で、”期間限定販売”とする事により、”限定”に弱い日本人の嗜好を上手く突いている。食べた後に、「これって案外コスパ悪いんじゃ……」と客が思った頃には販売が終わっている。そして一年が経つ。年に一回、この時期にしか食べられないからこそ、また「久しぶりに食べてみるか」需要が発生するのである。CMの効果も大きいだろう。行事としての「お月見」にあやかって始めたのだろうが、マックが季節イベントに絡めて年間行事にここまで乗っかれているのだから、辞める理由もない。
さて、実はもう一つ問題がある。「エグチ」問題である。2015年に始まった「おてごろマック」200円シリーズの一つに、「エグチ」がある。レギュラーメニューに追加されたこのバーガーは、ハンバーガーにエッグとチーズが入った、「エッグ・チーズ・バーガー」である。単品200円。「月見バーガー」はノーマルでも単品340円、「チーズ月見」で370円もする。この二つは、何が違うのだろうか。ベーコンが違うね。以上。……あとはソースの違いぐらいだろうか。おそらく、「月見バーガー」の人気を年中取り入れるべく開発されたのが「エグチ」なのだろうが、それが年中売られているとなると秋に満を持して登場する「月見バーガー」の存在価値にも影響が出てくる。「チーズ月見」(370円)と「エグチ」(200円)って、「同じじゃね?」などの意見も散見されるぐらいである。同じでは、ないよ? ベーコンが乗ってるし。ベーコンが乗っただけで、170円高いし……。……。
詳しい売上の程は分からないが、「エグチ」が登場してから二度目の「月見バーガー」で、26年目にして初のリニューアル、「二代目 月見バーガー」とテコ入れが行われた。これはなかなかに興味深い。「エグチ」登場後の2016年「月見バーガー」の時、売上に影響があったのかな、と深読みしてしまうものである。なんとなく”やっちゃった感”もあるが……。しかし月見の時にだけ「エグチ」を販売停止するのもあからさま過ぎるし、致し方ない。
迷走がよく叫ばれているマクドナルドだが、キャンペーンに簡単に乗ってくれる人もいれば、逆に”てりやきジャンキー”や”ダブルチーズバーガー専”など、クセの強い愛好家もたくさん存在する。マクドナルドには是非ともそういう人たちを裏切らないよう、メニューの改造は慎重に行って欲しいものである。コスト的には仕方ない部分もあるが、良かれと思って大失敗というパターンも多々、存在するのである。まずはそう、バーガーのキャラ被りは、慎重にね。