A「どうせ評判良かったら買うんでしょ?w」
B「いや評判悪かろうが良かろうが関係ない 予約して買う」
出典元、2chスレ「【訃報】任天堂スイッチの動画を見たぼく氏、3Dなしでタッチパネルなしで1画面だったためショックのあまり死亡・・・・・・」より、どこかの二人のやり取り。
2016年10月の話である。ニンテンドースイッチが発表され、スペックが明らかになった頃のゲーム系のスレでのやり取り。任天堂のハードといえば、モーションセンサーコントローラーを使ったWii、2画面タッチパネルのDS、それを改良し3D機能を付けた3DS、さらにWiiを進化させたWii Uなど、これまで目新しいものを導入して注目されてきた。
今回、ニンテンドースイッチはテレビ画面でも出来る、携帯機にもなる、コントローラーが取り外せる、などまた画期的なことをやってくれたが、初報を聞いた人の感想はこのスレタイトルの通りである。あれ、この要素なくなっちゃったの? 3Dなし? タッチパネルなし? 1画面? 実際、そう思った人は多いだろう。
スレの流れとしても、タッチパネルは欲しかったな、3Dはまあいいけど……、でもなんか”インパクトに欠けるな”といった雰囲気だった。当然、ここまで変わってしまうとWiiやWii Uなどとの互換性もない。ちなみにタッチパネルは一応付いている。取り外した時にスマホっぽい指タッチに対応しているが、テレビ画面時にはもちろん使えないのでメイン機能には入れられないだろう。となると据え置き機にもなり、持ち運べる、あとはソフトかなーという事になる。「スプラトゥーン2」は出るだろうし、「ゼルダ」の新作はローンチだからしばらくはそれで遊べるだろうけどどうなんだろう。そういった微妙な空気は出ていた。任天堂ファンの間からも出ていた。そこにこのセリフである。
A「どうせ評判良かったら買うんでしょ?w」
B「いや評判悪かろうが良かろうが関係ない 予約して買う」
格好いい、無駄に格好いい。ただのハードコレクターなのかもしれないが、それこそ任天堂ファンなのかもしれないが、セリフが格好いい。評判なんか関係ない、俺は予約して買う。ゲーム機は高い買い物である。ソフトがなければ遊べないし、初期費用はハードの値段だけに留まらない。それをこの評判の微妙な初報で言い切る。くだらないかもしれないが、多少の男気を感じざるを得ない、熱いセリフだった。
さて現在、当時を振り返って、2017年3月3日に発売されたニンテンドースイッチは、予想を覆す大ヒットとなった。発売からしばらくの間は品薄で手に入りにくい状況だったほどである。たぶん誰の予想をも超えていただろう。少なくとも任天堂の予想は超えていたのだ。「ゼルダ」の出来と評判の良さの影響も大きかったろうが、ここまで売れるとはユーザーも予想外だっただろう。ここで思うのである。
あいつは絶対、発売日に手に入れて満喫したんだろうな、って。