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超対話

1989年に第1巻発売「フォーチュンクエストの結末知ってる人いなさそう」「そら終わってないからな」完結してない

投稿日:2019年12月9日

A「フォーチュンクエストの結末知ってる人いなさそう」
B「そら終わってないからな」

出典元、2chスレ「お前ら「今のラノベは糞!昔のラノベは良かった!」ワイ「ほーん なら読んでみるか」」より。どこかの二人のやりとり。

1レス目はスレ主の、

ワイ「昔のラノベしゅごいのおおおおおおおおお!!」ビクンビクン

から始まっている。まあ、「昔は良かった」とはよく聞くフレーズだが、ライトノベルについて、実際に今より昔の方が凄かったかの真相は不明である。しかし、現在のライトノベル業界の分母がとんでもなく膨らんでいる事を考えると、少数精鋭という意味では昔の方がヒット率は高かっただろう。また、そのジャンルの黎明期とは、輝く才能が飛び出して来たからこそ興り、流行っていったものだと考えると、「昔のラノベしゅごいのおおおおおおおおお!!」にも一理あると言わざるを得ない。

「ライトノベル」には元々あまりいい意味は無く、普通にそのまんま「軽く読める本」という意味合いで付けられた名称である。書く側もそのつもりで書いていて、若年層にも読みやすく、絵もふんだんに挿入されている。ただし一般文芸とライトノベルの線引きという話になると一気に話がややこしくなり、掲示板だと荒れるし、作家に言うと怒られる。ある特定の時期は、レーベルだったり、「表紙がアニメ的な絵ならライトノベル」という分かりやすい線引きがあったのだが、それも今では一般文芸でもそれを行っているところが増えたせいで、判断には使えない。表紙に美人の絵を載せておくと売れる様になったのが原因と思われるが、確証は無い。なお、そういう作品だとだいたい表紙しか絵がない。なかなかいい商売である。

さて「フォーチュン・クエスト」だが、1989年に第1巻の出たライトノベルである。30年前なのでこの話の流れでは「昔のラノベ」の範疇に入る。このスレでのやり取りはこうだった。

A「フォーチュンクエストの結末知ってる人いなさそう」
B「そら終わってないからな」

あ、終わってなかったんだ。と思って調べてみると、ごく普通に、大きな間も開けず淡々と続刊が発売されていて、完結していない。そりゃ結末知ってる人はいないや。

「フォーチュン・クエスト」は、テーブルトークRPG要素の強いラノベ? という要約しにくい造りをした作品である。ファンタジー世界にちょっとハイテクなロールプレイングゲーム要素を上乗せし、モンスターを倒すと自動的に経験値が加算されレベルアップして、クエストを紹介してくれる人がいておつかいクエストを売ってくれるという、真似したくなる世界設定である。主人公のパーティは弱小なのだが、どうやら運に全振りしているらしく、たまたまホワイトドラゴンの幼生がパーティに加わったり、強ーい冒険者がピンポイントで助けてくれたりと、波乱もあるが非常にバランスの取れたストーリーである。しかし一番の魅力は、小説として、女性作家の書く女の子主人公の一人称スタイルという点で、頑張ったり落ち込んだり嫉妬したりする主人公パステルの心情を、リアルに描いているところだろう。これはなかなか、真似の出来るものではない。

深夜だが一度アニメ化もされているし、アニラジ全盛期には作者と主人公の声優とで「フォーチュン・クッキー」というラジオもやっていた。とにかく”昔のラノベ”と言われれば名の上がる作品である。が、過去形でないのは”過去の作品”ではなく、”過去から続く作品”だからである。ドラムロールお願いします。ドラドラドラドラ……

「新フォーチュン・クエストII(10) ここはまだ旅の途中<上>」、2019年12月10日、本日発売。

スニーカー文庫で8巻出したあと電撃文庫に移籍し「新」にリニューアルしたあと、20巻も出してしまったのでまたリニューアルしての「II」、の、10巻である。そしてついに最終エピソードらしいが上巻なのでこれが最終巻ではない。おおふ。ちなみに前巻の9巻が出たのは2年前である。……。

B「そら終わってないからな」

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