「詳しくは、ウェブで」
出典元、色々なテレビCMより。ラジオでもあるかもしれない。
やああーっと、ネットが市民権を得てきた頃の、テレビCMの印象的なフレーズである。もちろん今でも使われている。テレビが出て来た頃も、その前からあったラジオは反発しただろうが、ネットの存在にはテレビは本当に敵対心を持っていた。しかしここまで普及し、大企業でホームページを持っていないなどありえない状況になってしまっては、背に腹は変えられない。テレビでは大金を払って15秒とか30秒しか宣伝出来ないのに、ネットなら絵も字も動画もいくらでも見てもらえるのだ。誘導する導線として、それを使うに越したことは無い。
しかしそれの普及も、まだまだとも言える。企業における偉い人の年代の高さもあるだろうが、テレビ信仰というものは遥かに大きく、高齢者のネット普及率を考えると「テレビで宣伝したからいいじゃないか」と重役が考えるのも仕方ないかもしれない。しかしそろそろ会社もパソコンだらけだろうし、大企業の社長も携帯やスマホぐらいは持っているだろうから、世代交代を考えると今後もっともっと進んで行く現象だろう。進まない方がおかしい。テレビCMもしばらく、動画としてそのまま会社のホームページにアップしているのも珍しかったが、最近は良く見掛ける様になってきた。意地を張るな、という話である。どうせ公式で公開しなくても、Youtubeなどで公開されていたら意味がないし、低画質で上げられていたら不本意とも言えるだろう。
最近増えてきたのはソーシャルゲームの誘導CMだろうか。これはもはや「○○で検索」、で済んでいる。おそらくすぐにスマホで検索してもらい、見付けたらとりあえず登録させる戦略だろう。不親切感この上ないが、ソシャゲはとりあえず登録させてから内容を説明するようなところがあり、それはそれでアレな手法である。ソシャゲ自体の収支の仕組みがアレなので、アレになってしまうのも仕方ないが、まあ「基本プレイ無料」については別で語るとしよう。面白いところでは、ゲーム会社がテレビ局のスポンサーになっている事で、テレビで「ゲーム脳」などの根拠のないゲームバッシングが最近行われなくなっている、などの現象がある。ゲーム自体が市民権を得ている事もあるが、そういう要素もあると言われると功罪あるんだな、と認めざるを得ない。
ちなみにちょっとしたネタとして、この「詳しくは、ウェブで」をウェブ上のチャットや掲示板などで使うと、「いやここがウェブじゃん!」などとつっこみが入って面白い。使う場所によって意味の違ってくる不思議なフレーズである。……なんて綺麗に言わなくてもいいか。ただのシュールギャグである。
本ページの情報は2023年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。