「セブン-イレブン」
出典元、コンビニの店名。あえて説明する必要もないほど日本中で、いや全世界的に有名なコンビニチェーン。
あそこにコンビニが出来るんだって、何が出来るんだろう、という時、期待されるのはやはりセブンイレブンではないだろうか。よっぽどのファミチキ派か、山崎パン好きでなければセブンイレブンの安定感は計り知れない。あ、略称については「セブイレ」か「セブン」といったものがあるが、「セブイレ」は少し無理があるし「セブン」も格好付けすぎなので、ここでは「セブンイレブン」と表記する。
個人の主観になるが、なんというか、王者の風格というものがある。「セブンイレブンは店員の質が違うから」と聞いた事があるが、店員が全員社員なのか、アルバイトの教育がしっかりしているのか知らないが、とにかく金髪フリーターがだらだらとやっている印象がない。その時点で安心感がある。そして当然、品揃えである。どのコーナーの商品もこだわり抜いたものを揃えている、いやどのコンビニも頑張っていて、いい勝負はしているのだが、勝てていない、そんな印象を与える、「コンビニと言えばセブンイレブン」という存在である。雑誌や日用品など、他メーカーが作ったものは同じ物を置けば他コンビニと同じになる訳だが、お弁当、お菓子、ホットスナックなどになってくるとやはりコンビニ間での格差が見て取れる。
味は人の好みなので一概には言えないが、弁当系はセブンイレブンが一馬身飛び抜けているだろう。そして近年始まった「7プレミアム」シリーズ。どこぞの本職有名メーカーと提携してさらにセブンイレブンが手を加えたその商品群は、クオリティの高さでお菓子や日用品、化粧品にまで進出し、価格さえ気にしなければプレミアムな食べ物はセブンイレブンで揃うほどのレベルである。極め付けはセブンコーヒー、冷凍つけ麺などの新規開拓である。他社がプライドを捨てて真似するクオリティ……。
ところで店名について、「セブン-イレブン」なのでどう考えても「7-11」である。有名なので引っ張るほどでもないが、開業当時は朝7時から夜11時までの営業時間だった事に由来する。しかしすぐに24時間営業に移り、今もそのままな訳で、なぜ当時「オールタイム」なり「ゼロ-トゥウェンティフォー」なりにしなかったのか。おそらくその時点で、強烈な印象と共に名前が定着してしまっていたからだろう。全世界規模で展開される最強のコンビニチェーンの名前が矛盾している、しかしそれを誰も気にしていない。みんなの意識の中で完全に固有名詞になってしまったのだ。
つまり、これがブランドというものだ。
追い付け、追い越せ、あれすごい、真似しよう、のコンビニ業界だが、まだまだセブンイレブンの牙城は、どこも崩せそうにない。
「セッブン、イレブン! いいきぶ~ぅん♪」