「だったらすぐ拭く~! イエ~」
出典元、「UL・OS(ウル・オス) 薬用リフレッシュシート」のCMより。松木安太郎のセリフ。
CMの内容は、主演の三村マサカズが汗だくの状態で満員電車に乗ってしまい、「やべ……、おれ今臭ってるかも」と周りの女性を気にするというもの。そこに場違いな格好で飛び込んで来る松木安太郎のセリフがこれである。
「だったらすぐ拭く~! イエ~」
これが満員電車、プレゼンの場面、居酒屋と似たパターンで続くCMなのだが、これは重要な命題である。夏は暑い。汗もかく。要するに汗臭くなる。特にCMのような、中年男性が人の近くにいなければいけないパターンで汗だくだと大変である。周りも嫌がるし自分も気にしてしまう。しかし拭けばいいのである。また吹き出したらまた拭けばいい。
居酒屋のおしぼりでがっつり顔を拭くのはおっさんぽくて抵抗あるだろうが、口元だけでも拭いてみれば分かるがすごく気持ちいい。そしてさっぱりする。居酒屋のサービスが良くて、ちょくちょくおしぼりを新しく持ってきてくれるところだと最高である。ちなみに紙おしぼりは、厚さにもよるがそこまでの威力はない。そして、そんなおしぼりのない環境で使えるのが、別に商品名がどうとかではなく、ウェットティッシュである。
夏は暑く、汗もかくのでタオルをカバンに入れている人は多いだろう。汗っかきでなければハンカチで済む人もいるかもしれないが、汗っかきならタオルがいい。そして涼しい場所に落ち着いて、もう汗が出ないとなったら、こういうアルコールの入ったウェットティッシュの出番である。汗が出た、「だったらすぐ拭く~! イエ~」である。厳密に言うと化粧をしない男性向きなのと、暑い場所でウェットティッシュを使ってもまた吹き出したら意味がない。涼しい場所に入る。まず吹き出した汗をタオルで拭き、座るなりして落ち着く。もう汗が出ないと判断したらウェットティッシュで拭く。イエ~、である。居酒屋のタオルのおしぼりほどの厚さがないのでゴシゴシの威力は落ちるが、その替わりアルコールと、種類によってはフローラルな香りが付いてくる利点がある。
このCMでは体の汗も拭いちゃえと言っている。ま、実際のところシャワーを浴びるのとは違うのでそこまで万能ではないが、やるとやらないとでは大違いなのは確かである。特に男性はそういうのをあまり気にしないところがあり、あと汗臭い人ほど臭いに鈍感な人が多いという残念な傾向があるので、ちょっと大げさにしてでもこのように啓蒙してくれるCMは貴重な存在だろう。男性向け自体が女性向けに比べて少ないし、使った事のない人も多いはずだ。コンビニや薬局で色々販売されているので存在を知っている人も多いと思うが、かばんに忍ばせておくといざというときに役に立つ。厚めのものもあり、それは本当に居酒屋のタオルおしぼりに匹敵する。やべ……、おれ今臭ってるかも。
「だったらすぐ拭く~! イエ~」