「あああああ、ますみんがお嫁にいってしまった
しばらく横になるわ」
出典元、5chスレッド「【漫画家】畑健二郎が声優・浅野真澄と結婚「まさかの“コミ結婚”ですよ(笑)」」より。どこかの浅野真澄ファンの書き込み。
女優、アイドル、女子アナなど、有名な女性芸能人が結婚するとファンが嘆くのはよくある光景である。状況や場合によっては恨みを買うレベルになるが、よっぽど酷い裏切り具合でない限りは素直に祝福してあげるのがファンの正しい姿というものだろう。ただ、女性声優はちょっとだけ状況が違って来る。なんと言うか、角度が少し違う。少しだけファン層が特殊というか、”声の演技”というものが年齢にあまり左右されないところもあるのだろうが、息が長いのである。その影響か、アイドル的な売れ方をしてしまった声優の息もなぜか長い。普通のアイドルが30を越えてもやっていけるかと言われれば無理だろうが、声優は似た様な事を、グラビアだったりイベント出演だったりコンサートだったりを30過ぎでも平気でこなしてしまい、ファンも着いて行くのである。理由は不明で、それが声優、としか言い様がない。紅白歌手で有名な声優、水樹奈々が38歳でまだバリバリやっている事を考えると説得力があるだろう。
さて、2018年2月12日に結婚を発表した声優の浅野真澄こと「ますみん」は、当時40歳だった。この人自体が声優の枠をちょっとはみ出した特殊な人だったというのもあるが、そもそも声優として人気で、売れて以降ずっと声の仕事は入っていたし、美人声優として声優のアイドルグループ的なものにも入っていた。……もとい、入っている。声優と言えばラジオなのだが、ラジオ番組もずっと持っていた。とにかく人気声優である。が、まあ40歳である。声優は30歳になるタイミングで17歳に固定されてしまう人もいるが、そうでない人は30を過ぎても普通に続けて行き、35ぐらいになるとファンから「そろそろ結婚しないのかな?」と心配される様になる。もちろん全員ではないが、スキャンダルの心配ではなく、スキャンダルの期待、という心境になって来るのである。そして公式に浅野真澄結婚のニュースがあった。
「あああああ、ますみんがお嫁にいってしまった
しばらく横になるわ」
これである。このぐらいのウエイトである。もちろん自分の好きな声優が結婚してしまった、誰かのものになってしまった、それはショックだ。しかしもう40である。そろそろ結婚して幸せになって欲しい、そう思うのも本当のファンなのである。しかしそれはそれでショックはショックなのだ。おめでたいけどダメージはある、それがこの表現である。この表現は芸術的に素晴らしい。この人もしばらく休んで、時間は掛かるだろうとは思うが自分の中で消化し、また起き上がってもらいたいものである。精神的な意味でだが。