「無駄買いさせる効果でも狙ってたんかアレは」。
出典元、2chスレ「【業界】「角川書店」「富士見書房」組織名から消える 社内カンパニー制廃止 KADOKAWA [転載禁止]@2ch.net」より。
何の事を言っているのかと言えばライトノベルのタイトルについてである。知っている人も多いかと思うが、ライトノベルは1巻が売れればほぼ必ず続編が出てシリーズ化する。そのタイトルが、例えば「アクセリオン戦記1」、「アクセリオン戦記2」とかならいいのである。しかし実際は2巻以降、サブタイトルが付き、背表紙にはサブタイトルしか書かれないことが多い。1巻に少ないのはまずメインタイトルを覚えてもらうためか、もしくは賞の受賞作をそのまま発表しているからか。
さて、買う側に回ってみよう。本棚の前に行ったとして、例えば3巻が「アクセリオン戦記3 -ダカルザーク攻防戦-」、4巻が「アクセリオン戦記4 -暗黒迷宮の不死騎士-」だったとしよう。表紙にも背表紙に「ダカルザーク攻防戦」と「暗黒迷宮の不死騎士」しか書かれていなかったら、どうすればいいのだろう。どれを買えばいいのだろう。1巻から読みたい人が、いや、あえて言うが連載作品を途中から読みたい人などいない。いないにも関わらず1巻を買おうとしても副題しかなく判断ができない。「アクセリオン戦記シリーズ」ぐらいは書いてあるかも知れない。これから読もうという人が、表紙の絵で判断するなど不可能である。
カバー裏の作品リストを見ればいい? ビニールで封されていたら? ネットで検索すればいいって? その努力は、読者があらかじめ家で、あるいは書店でスマホを開いてまでしなければいけない努力なのか。出版社の怠慢だろう。サービス業的な観点からすれば、ありえない。だから怒りの感想がこうなる。
「無駄買いさせる効果でも狙ってたんかアレは」。
実際、ここで3巻と4巻を買ってしまったらそうなる。その後1巻と2巻を買えば無駄にはならないが、間違って買ったことで嫌になって買わなければ本当に無駄買いである。出版社の体質は古いと言われて既に相当経っているが、未だにこれをやっているとしたら古い上に自浄作用も働いていないと言わざるを得ないだろう。
ちなみにこの書き込みでは富士見ファンタジア文庫を名指ししているが、他でも分かりにくい表記をまだやっているのなら直すべきだろう。デザインなんてどうにでもなる。