「結論から言うと」
出典元、不詳。ただの言葉。結論から言うと「乱用するな、結論にならないだろう」。
たま~に、変な言葉を口癖にしてしまっている人がいる。早口でまくし立てるしゃべり方の人だったり、会話のキャッチボールが出来ないタイプの人に多い様に見受けられるが、全体的にそうとは言い切れないので憶測の域を出ない。早口の人の中にも頭の回転が早くてしっかりしゃべれている人もいれば、口ばかり早くて頭が追い付かず、何を言っているのか分からない人もいる。当人ですら分かっていない場合も多い。そう聞いて頭に思い浮かべた早口の人より、もっと早口の人もいるのだ。
会話のキャッチボールが出来ない人はさらに酷く、人と会話をしているのに自分の言いたいことばかりが頭の中に積もっていき、相手がしゃべっている時にその内容は聞き流し、自分の発言したい事だけを考えている。そして自分の番が来たらあとは自分のしゃべりたい事をまくし立てるだけである。もう相手のターンは無い。たまにタイミングを見計らって相手も発言を滑り込ませるが、それも邪魔にしか思っておらず、また割り込む様に自分の話を始めたらそのままである。お茶の席や飲み会などでこういう人がいて、それなりに遠慮のある関係である場合、「その人の話を聞くだけの会」と化してしまうので注意が必要である。つっこめる立場の人がいるとまた違ってくるが。
口癖については、「えーーー、」や「普通に考えると~、」とかなどはまともな部類である。「絶対に」とか「どう考えても」になってくると独りよがり度が増してくる。そして「結論から言うと」が口癖になってしまうと、これは理屈上の問題が出てくる。長い説明があるのにその中に「結論から言うと」が何度も出て来たら、「結論から言ってないじゃん!」という事なので仕方がない。正統なつっこみであり、頭が悪いと思われても仕方がない。その人は「結論から言うとの人」になってしまうだろう。しかし実際いるのだから困りものである。サラリーマンのいい年した中間管理職辺りのおじさんが、使うだけで「あ、ちょっと大丈夫かなこの人」と思われてしまう口癖を使っていたりするのは滑稽だし悲しい。口癖は意識せずに使ってしまうものではあるが、意識出来るなら理屈が通っているかぐらいは考えた方がいいだろう。理屈の通らない事を言い出した人を、そこで「発言が信用出来ない人」として付き合いからシャットアウトしてしまう人もいるのである。
つまり結論を言うと、既に言ってあるが、「結論から言うと」を乱用すると結論になっていないので、そんなに使いまくるな、という事になる。口癖には向かない。
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