「あなたに逢いたくて 逢いたくて」
出典元、松田聖子の歌「あなたに逢いたくて~Missing You~」より。歌詞の一部。作詞と作曲も松田聖子が行っている。
名曲である。松田聖子最大のヒット曲で、ミリオンセラーとなった。1996年4月の発売だが、当時あちこちでさんざん掛かっていた。テレビのタイアップもあったが、あの頃は本当にオリコンヒットチャートというのが世間の注目の的だったので、有線でオリコン上位の曲をループで掛ける店も多く、耳にたこが出来るぐらい聞かされた店員も多いだろう。しかしまた松田聖子の素晴らしい歌唱力と、印象に残るメロディーで、好きになった人が多かったからこそのミリオンヒットだったのだろう。歴史に残る名曲である。
さてここで無粋なつっこみをしたい。
歌詞についてである。歌詞はAメロ、Bメロとも、別れた彼氏、もしくは夫との思い出を懐かしく思い出している女性の視点で語られる。まあ当時松田聖子は結婚していたので、夫との事だと連想する人が多かっただろう。そういう意味ではゴシップネタにもなりそうな思わせぶりな歌詞である。神田正輝との離婚は1997年1月か。なるほど。
そして歌詞は、別れたあと半年の時間をかけて、やっと笑える様になった、もう新しい人生を歩いてる……。そうか、失恋したけどやっと割り切れた女性の心境か、半年掛かったということはかなり引きずったけど、これからはまた新しい人を見付けて、また別の人生が始まるんだな……。
「あなたに逢いたくて 逢いたくて」
って、えええええ!? 逢いたいんか~い。って思わなかった? 思わなかった? え、そっち系の話? いや、共感出来る人がどのくらいいるか全然予想出来ない部分だが、元から歌詞を知らなければ多少面食らう、フェイント要素のある歌詞だと当時そういう悪い意味でインパクトを受けたフレーズだった。初めて聞いた時の印象がそれだったものだから、サビを聞く度に「おっとっと」となる。そうだった、割り切れたとか吹っ切れたとかではない、忘れられない悲しみを歌った歌だったのだ。
今や名曲過ぎて悪く言う人もあまりいないだろうし、大好きな人もいっぱいいるだろうからあまり言えないのだが、サビで意外な印象を受けた人がどのくらいいたかはちょっと知りたいところである。ま、21年前の曲である。悪口も時効という事で。
なお、カップリング曲は「明日へと駆け出してゆこう」である。う~ん、セットなのだろうか。
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