#もっと評価されるべき
出典元、ニコニコ動画のタグ。しかしまあ、一般に使われる用語でもある。
ニコニコ動画では主に、クオリティの高い作品なのにまだまだ低評価、というか再生数の低い動画に付けられるタグである。
そもそもニコニコ動画はアップロードされた動画の数が膨大な事になっており、話題になる動画は普通どうやって広まっているのだろう、と思うことがある。多くはランキングから、そして他のサイトやSNSでの評判から入ってくるのだろうと予想は出来るが、”このジャンルが好き”という人はキーワード検索やタグ検索で見つけて来るのだろう。あとこの作者の前の作品が好きでチェックしている、という事もあるか。
しかし結局、ある程度目星を付けたあとは再生数で判断するしかない。するしかないというか、経験上再生数がまず一番の指標となる。そして2番がお気に入り数である。ここで、再生数の割にお気に入りが少ないな、タイトルとサムネイルのインパクトが凄いけどちょっとわざとらしいかな、釣り動画かも、と思えたら玄人思考である。
「釣り動画」とは、タイトルと中身で人を釣って再生させ、でも中身はスッカラカンだったり嘘だったり、下ネタだったりする動画の事である。当然だが嫌われている。しかしニコニコ動画の文化でもある、という可能性もなくはない。コメントが切れ喜んでいる場合もあるので、ニコニコ動画のしょうもない様式美という考え方もある。
という面倒な事情もあり、ここで「もっと評価されるべき」タグの出番である。「歌ってみた」でも「踊ってみた」でもとりあえずこのタグは指標になる。なにせ見つけた人が面白いと思い、しかし評価が低い場合に付けられるタグだからである。ジャンル紹介のタグではなく、視聴者発信のおすすめマークなのだから信憑性が高い。ただここにも問題があり、「何の」がなく「もっと評価されるべき」だとこれがまた膨大な数が引っ掛かってしまう点である。なのでこのタグを使う際は、ジャンルと一緒に検索してみる事をおすすめする。派生として「もっともっと評価されるべき」や「さらに評価されるべき」などもあるが、似たようなものである。
10年目を迎え、最近低迷を指摘されているニコニコ動画だが、少なくとも趣味のレベルにおいて心血の全てを注ぎ込んでいる人たちはまだまだたくさんいる。イベントも開催すれば盛り上がっているし、ここからプロになって活躍している人もいる。濃~いユーザーの発表の場、楽しみの場として、まだまだ盛り上がって欲しい、「もっと評価されるべき」である。