「通勤快速」
出典元、電車の運行種別の名前。
「普通」が普通である。「急行」がもっと早くて、「特急」がもっともっと早い。この場合、早いと言っても電車自体が高性能で速いのではなく、利用者の少ない駅を飛ばす事により早く到着出来る、という早さである。減速して停車して、乗り降りして、発車してしっかり加速して、の手順を何駅も飛ばせるので結果的に早く着くだけである。
そして、「普通」と「急行」の間に「準急」がある。飛ばす駅がやや少なく、非常に微妙な存在。非常に微妙な駅を使っている人によく利用されている。「急行」と「特急」の間に「準特急」というものもある。さらに「特急」の上に「快速特急」というものもある。と、当たり前の用語のように書いて来たが、鉄道によって呼び名は様々な為、上記の順序でないものもあるし、その鉄道にないものもあるし、別の名前のものもある。大体は都会の方が駅数が多く、たくさんの種類がある。また、ポータル駅は複数の路線が乗り入れている為、使う路線によってあれはない、これはあるなど、カオスな事になっていて混乱を招きやすい。
さらに「通勤快速」?
「通勤急行」や「通勤特急」などもあるようだが、通勤時間にだけ走っている種類のもののようだ。訳が分からない。「通勤快速」と「快速」はどっちが早いのか。両方同時に走っているのか。その時間だけ名前を変えているのか。要するに分かりにくい。学生が乗っていいかどうか一瞬迷うがダメという事はない。というかそしてせめて各社で名称を統一してほしい。ついでに言うと「JR」と言われて「この路線はJRで、この路線は私鉄だから……」なんて分かる人ばかりだと思うなよ。あと一番危険なのは、ここからここまでの車輌だけ別料金だから切符買ってね、とか、みんな電車マニアか。後半は誰に文句を言ってるんだか分からない愚痴になってしまった。
とにかく、都会に限った話かもしれないが、もはや線路の上に車輌が敷き詰められてしまわないか不安に思うぐらい、電車だらけである。これを事故なく……、というか事故があってもその都度調整してどうにかしている中央管理システムは凄いと言わざるを得ない。今現在上手く回っているんだからいい。しかし4月、新しい会社や新しい学校に行く人たちがとりあえず混乱するのはどうにも恒例行事なので、さらなる分かりやすさへの努力を望みたいところである。
おそらく「普通」という名称が諸悪の根源なのだと思う。普通に一駅ずつ止まる電車だから「普通」、……って付けてどうする。普通に大きい駅しか止まらない可能性とかあるだろう。「各駅停車」。うん、非常に分かりやすい。