「エポックメイキング」
出典元、特定の分野において新時代を開くほどの意義をもっているさま、形容動詞。「エポックメーキング」とも。
うーん、例えを出すのは簡単だが異論がたくさんありそうなので、気 に せ ず 言 う として。……あ、短歌の世界なら俵万智の「サラダ記念日」はエポックメイキングと言ってもいいだろう。他が思い浮かばない。アニメなら子ども向けと言われていた時代に、大人にも楽しめるものを作った「機動戦士ガンダム」はエポックメイキングと言ってもいいだろう。野球ならメジャーへの挑戦を切り開いた野茂とかだろうか。発明の世界で言うなら電球かトランジスタ辺りで、物理学で言うなら相対性理論とかか。そろそろ異論反論が吹き出して来そうなのでアクセルを緩める。
つまり「凄い事」の事なのだが、なんとなくおもちゃ感があるのは「エポック社」というおもちゃメーカーがあるからだろうか。「エポックメイキング」より「エポック社」の方が日本人には馴染みがある。そういう意味では社名に「エポック」を使った「エポック社」の勝利というか作戦勝ちというか上手い事やったな、感を非常に感じる。……。……。カシャカシャ、ターン!
エポック社「我が社の使命」、
子供に夢と感動
大人に遊び心をエポック社「基本理念」、
EPOCH MAKING
我が社を貫く基本理念はエポックメイキングである
ドン!
ま、そりゃそうか、というところだが、やはりそこから来ていた様だ。結局循環していたというか、つまり「エポックメイキング」という言葉があり、それを理念に「エポック社」が生まれ、エポック社が頑張り知名度を上げ、もはや「エポックメイキング」と聞いたら「エポック社」が頭に浮かぶところまで来た、という事か。他にもいろいろと「エポックメイキング」について理念が書かれているが、おもちゃメーカーだけあって、「クリエイティブ」や「創造」、「改革」の言葉に説得力がある。こういう理念はいろいろな企業が掲げているものであるが、実際のところクリエイティブでない業務の会社が掲げていたりすると、「よく歯が浮かないな……」と思うものである。社長に言われたからホームページに載せたけど、うちの業務でクリエイティブとか創造の余地なんかどこにあるんだろう、と思いつつ掲載したホームページ担当も多いだろう。……とても、多いだろう。
「エポックメイキング」。特定の分野において新時代を開くほどの意義をもっているさま、形容動詞。そして、「エポック社」の基本理念。
……という意味のある「エポックメイキング」、決してサッカーの名シーンを『エポック社のサッカー盤で再現』という意味では、ない。