「SGGK」
出典元、高橋陽一の漫画「キャプテン翼」より。ゴールキーパー若林源三の二つ名。
「Super Great Goal Keeper」の頭文字を取って付けられた。と言ってもファインプレーの連発にアナウンサーが勝手に付けてしまった名前だった様な気もするが。簡易な英語を使ったストレートなネーミングで、とても厨二心をくすぐる名称、称号である。知らない人に「SGGK(エスジージーケー)」と言っても全く伝わらないが、知っている人がいればニヤリとしてくれるだろう。「キャプテン翼」の知名度は凄まじく高いが、なにぶん昔の作品なのでジェネレーションギャップはある。が、まあ、再々々アニメ化が発表されたり、さりげなく漫画もグランドジャンプで連載は続いていたりと、完全に過去の作品では無い。漫画に若林源三がどれだけ出ているかは知らないが。
こういうアルファベットの略称はいかに”分かる人には分かる”様にするかが肝である。そしてまた単語の中に、あまり日本人に親しみのないもの、「wanna be」だの「I’ll」だのちょっとどういう意味だったっけ? と思わせるものを使わない事が肝要である。「SGGK」については少年誌という事もあって分かりやすさ、格好良さを優先して付けた名称だったのだろう。すごいすごい言ってたらすごいしか言えなくなっちゃったんでとにかく盛りに盛った感じがある。普通なら「Super Goal Keeper」だろう。おそらくそこからさらに上のプレーを見せられ、「Great」をねじ込まざるを得なかった。しかしそこで生まれた「SGGK」が著名な称号となるとは面白いものである。
が、まあ、シュールなネーミングだよね、といった感想もあるにはある。単純過ぎる上にほぼ同じ意味を重ねている「Super Great」がちょっとダサい感は少しある。サッカーにおいてゴールキーパーはゴールを守る存在だが、「守る」という行動は日常生活の中にいろいろと含まれているので、ジュースをこぼしちゃった時にテーブルの下まで垂れない様に「守っ」たり、虫が飛んできた時に食べ物から「守っ」たりした時に使えるだろう。ギャグとして。相手が分かってない場合は当然、不発となるが。
あとは、サッカーというスポーツは似た形式のスポーツや遊びの多い形状をしている。ホッケーやアイスホッケーなどはそのまんまだし、ラクロスやバスケットボールなども大枠としてやっている事は同じだろう。あと身近なところとしてゲームセンターなどにあるエアホッケーがある。あれなどは誰もが楽しめるわりにパックのスピードが凄まじいので、素人が簡単にスーパープレイを楽しめる。そして攻撃も大事だが肝は守りである。あの目にも追えないスピードのパックを何度も連続で防いだ日には、誰からともなく「SGGK」と呼ばれる事間違いないだろう。ダブルスで、敵の会心のショットを防いで味方に攻撃を任せるときのセリフはもちろん、
「翼ァ!!」である。