「☆簡単!セミファイナルの見分け方☆」
出典元、ウェブ記事のどれか。SNSにも拡散されているので原典がどれか厳密に特定出来ず。
セミファイナルと言えば、イベントなどで決勝戦であるファイナル、の手前、準決勝などに用いられる言葉である。また、ボクシングなどではタイトルマッチの手前に行われる、最大級の盛り上がりの一つ前の盛り上げ、といった意味でも使われる。ボクシングは連戦出来ないのでトーナメント形式で準決勝、という訳ではない。別の戦いがその日のイベントの盛り上げ要素として用意されている。大抵はタイトルマッチより格が下のものになる。もちろん説明があるので、見分け方がどうとかの要素は無い。
さて、いつ流行ったのか、「セミファイナル」という言葉に「蝉の」、「最期」の意味が使われる様になった。はめ込んでみたら非常にしっくり来たので、誰かが流行らせたのだろう。というか検索すると出て来る絵、の人が流行らせたのだと思われる。
「☆簡単!セミファイナルの見分け方☆」
つまり、夏、道ばたにひっくり返って転がっている蝉が、死んでいるか、生きているかの見分け方を「セミファイナルの見分け方」と言っているのである。日本語とは本当に面白い。くだらないが、このくだらなさも含めて、良い。
道ばたにひっくり返っている蝉を見て、ああ、儚い命だな、と思う事もあるだろう。しかし近付いた瞬間、突然息を吹き返して暴れ出す、ぶつかって来る、そういう場面に出くわした事のある人も多いだろう。通称、蝉爆弾というらしいが、こっちはかわいそうに思っているのに、酷い仕打ちである。実際、ひっくり返っていなければ道にいようが生きてるんだろうな、と思う事が多いし油断もしない。それなのにひっくり返っている時はどちらのパターンもあるので困る。つまりそんな時に使えるのがこの知識、
「☆簡単!セミファイナルの見分け方☆」
である。そこにはこうある。
生 Live 足を開いている。
死 Dead 足を閉じている。
あ、こんなに分かりやすい事だったのか。足を広げていた方が死んでいるっぽい大往生の印象だが、実際は逆らしい。足を閉じているのを手を合わせていると連想させて覚えるといいだろう。足を閉じていたら、興味があればつまみ上げてみるのもいいかもしれない。持ってみるとスカスカで、ものすごく軽かったりする。もしくは風化寸前で、崩れ落ちるかもしれない。こうなると本当に、儚い命を体感出来る。もちろん生きている場合もうつぶせに戻すか木にでも移して上げればいいかもしれないが、結局のところ生きていれば蝉爆弾が可能なので、自力で飛べるのである。小休止しているというところか。場所によっては車にひかれたりするので、リスクを圧して助けて上げるかは人それぞれである。そしてその時に使えるのが、この
「☆簡単!セミファイナルの見分け方☆」
という訳である。
しかしなんだこの「簡単クッキング」みたいな名称は。