言の葉の魔力

名言から名称、掛け合いまで。魔力を放つ言の葉を紹介

不詳

「しゃべりながらしゃべってるw」

投稿日:2017年4月6日

「しゃべりながらしゃべってるw」
 
出典元、不詳。慌て者のフィーバータイム。
 
おしゃべりで良く口の回る若者がいて、彼が上司か誰かになにかを慌て気味に説明しているところを見て、少し距離のある場所から見ていた別の社員が失笑しながらつぶやいたセリフである。しゃべりながらしゃべる……。
 
その表現はおかしい。
 
が、気持ちは分からないでもない。おしゃべりの若者は、おしゃべりな上に早口で、しかし早口なわりにしゃべる内容をまとめる頭が追い付いていないので、焦って焦ってしゃべろうにも要領を得ない。しゃべりたい事を頭の中で整理できないまま口ばかり先に動いてしまうので、内容がぐちゃぐちゃのまま、でもしゃべり続けてしまう。頭の中でまとまっていない事を口に出そうとしても無理というものである。どうなるかというと、接続詞だらけになったり、同じ内容を繰り返したり、そのまとまらない事の言い訳を長々としたり、である。もちろん、聞いている上司の方はあきれ顔である。が、いつもの事なので怒る事もなく聞いている。なかなかにシュールな光景である。なかなかないぐらいのフィーバー状態だったのだろう。その上司もだが、周りの人たちも「今日は一段と凄いな」とばかりに聞き耳を立てていた。相槌もないのにひたすらしゃべっているのである。しゃべる事がないのに結果としてしゃべっている人の発言は、気になるものである。この説明も意味不明だが……。
 
しかし世の中には口から生まれてきた様な人がたくさんいるのである。早口言葉並のスピードでひたすら理路整然としゃべり続ける人もいる。噺家やラジオパーソナリティで、ひたすら面白い内容をしゃべり続ける人もいるだろう。そんな人はそれが仕事になるし、ファンも付くし、唯一無二の武器となる。が、そうでない場合、それは低度の公害というか、ただの迷惑な人となってしまうのだろう。本人の頭が追い付いていない発言だな、というのは、聞けば結構分かってしまうものなのである。
 
ただ今回の場合、早口の彼は愛されキャラであり、周りから疎まれているという訳でもなかった。普段から口ばかり回る調子のいいキャラなのである。今回はあまりにもあまりな状態だったので、周りの注目を集め、その感想がこの、
 
「しゃべりながらしゃべってるw」
 
だったのだろう。まあしかし不快に思う人もいるであろう光景なのは確かなので、しゃべる内容はしっかりと、頭の中で整理し、まとまってから発言して欲しいものである。よしやるぞ、と頭の回転を速める事は不可能でも、動こうとする口を抑える事は出来るのだから。会話というものは相手がいるのだから、しゃべりながらしゃべるのではなく、よく考えてしゃべって欲しい。

-不詳

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