「You have 3 options:」
You have 3 options:
1) We pretend that the last tweet was a joke and we never talk about it again.
2) It’s just the way it is, we accept it, but we don’t talk about it.
3) We accept it and we celebrate their true form. Bring on the fan art!
— Fall Guys 👑 (@FallGuysGame) September 23, 2020
出典元、ゲーム「Fall Guys」(フォールガイズ)の公式ツイッター(@FallGuysGame)のつぶやきより。問題、これを書いた時の彼の感情を述べよ。
今とても勢いのあるゲーム、「フォールガイズ アルティメット ノックアウト」の公式ツイッターがやらかした。「フォールガイズ」は、可愛らしいポップなキャラクターが、わらわらと動いてアスレチックを進んだりして対戦を楽しむゲームである。なのにその可愛い着ぐるみの様なキャラクターの内部が、実はこんなグロテスクな事になっているんですよ、と公式に発表してしまったのである。それはなかなかにグロく、それを見た多くのプレイヤーが「うわぁ……」という感想を持った。既に大きな話題になっており、このツイートは今現在47万いいね、2万8000リツイートされている。
元々中に人間が入っているのか、この着ぐるみ自体が生物なのかは不明だったが、そもそもこれはゲームなので、どんな設定だろうとどうにでもなる。それをわざわざ公式がサプライズとばかりに”アレな情報”を公開してしまったのだから始末に負えない。なお、その中身というものは目玉が飛び出していて関節が逆に曲がっている人間……かどうか分からない生物である。まあ、見れば分かるがとりあえずグロい。お前の好きなゲームは「R-TYPE」か。
この発表は唐突に行われたが、思いの外反響が大きかったせいか「フォールガイズ」を知らない人にもニュースとして伝わってしまった。発表されたこのグロさは”ちょっと驚かせてやろう”という悪ふざけの気配を多分に含んでおり、おそらくちょっとしたジョークのつもりで発表したのだろうが、「これが公式です」と言ってしまったのが悪かった。思った以上に反響が大きく、下手をすればゲームを離れる人もいそうな空気になってしまったのだろう。続けて公式がつぶやいたのはこれである。
「You have 3 options:」
意味、「次の3つのオプションがあります」。
なるほど? 以下、直・訳。
1)私たちは最後のつぶやきが冗談だったと思って、二度とそれについて話しません。
2)それはありのままです、私たちはそれを受け入れますが、それについて話すことはありません。
3)私たちはそれを受け入れ、彼らの真の姿を祝います。ファンアートをお忘れなく!
はいはいはい、なーるほど、あーなるほど。完全に理解した。
やっちゃった訳ね、ちょっとしたジョークのつもりで発表してみたら、思いの外そのグロテスクさに引いてしまった人が多く、つまり評判が悪く、これが4月1日だったら「ウッソぴょ~ん」で済んだのに、そういう事もなかったので、進むに進めない、引くに引けない状況になってしまった、と。この文章からは苦笑いがにじみ出ている。このプランの責任者はそれなりに上の人から怒られただろうし、怒られるべき事をやってしまっちゃったのである。やってしまっちゃったものは仕方ないが、大事なのはその事後処理である。
そこでその事後処理を、ここでまた火に油を注いだりしない様に、石橋を叩いている。このツイートはアンケート形式になっているので、ユーザーからの反応を見ようとしている。観測気球を上げている。……そもそも一度公式として発表してしまった以上それを撤回するという選択肢は普通ないはずだが、それを自ら言い出すという事は、よっぽど頭を抱える事態になってしまったのだろう。それはそうである、ポップなキャラクターだからこそ対戦相手とのちょっとしたぶつかり合いも微笑ましく見守っていたのに、中身があれではホラーゲームである。
ただ、その第一声こそが個性の出る部分であり、それがこのアメリカンな言い回しなのだろう。
「You have 3 options:」
なにこの、謝罪会見をドヤ顔で始める感じ。