「す、き、と、か!! fu!」
出典元、声優の榎本温子(@atsuko_bewe)氏のつぶやきより。2018年8月31日の話。
厳密には以下のツイートである。
藤崎詩織がトレンドにいる2018年最高。
す、き、と、か!!
fu!
トレンドというのはもちろん、ツイッターのトレンドキーワードの事であり、そして藤崎詩織というのは、恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」のメインヒロインの名前である。「ときめきメモリアル」は、コンシューマー向け恋愛シミュレーションゲームの元祖とも言える作品で、1994年にコナミからPCエンジンSUPER CD-ROM2(スーパーシーディーロムロム)で発売された。前世紀の話である。それがなぜ2018年に突然、トレンドに上がって来たのか。それは、同じくコナミのアーケードゲーム、「ボンバーガール」という作品にプレイヤーキャラとして登場する事が判明したからである。
「ボンバーガール」とはなんぞ……、「ボンバーガール」は爆弾を使って壁を破壊したり相手を攻撃するアーケードゲームで、コナミ、ボンバー……、そう、「ボンバーマン」である。今の時代の「ボンバーマン」が、ガールズサイドになって帰って来た、そんなゲームだった。「ボンバー”ガール”」なので、キャラは全員女子化しているが、そうは言っても昔のボンバーマンの白ボンや黒ボンをイメージしたある意味”擬人化”キャラクターなのに対し、藤崎詩織はもろに人間なので場違い感が凄い。同じコナミだからと言って、恋愛シミュレーションゲームのキャラを突然アクションゲームに参戦させたのだから、界隈もざわつくに決まっている。そして、その衝撃を受けたうちの一人、榎本温子のリアクションがこれだった。
す、き、と、か!!
おおう……。
これは「ときめきメモリアル」の主題歌「もっと! モット! ときめき」の冒頭の歌詞である。声優の榎本温子のテンションが上がるのは仕方がない。……という感想は少し正しくない。榎本温子が声優として参加していた作品ではないからである。世代が違う。藤崎詩織の声優は金月真美だったし、今回の「ボンバーガール」でも金月真美である。……24年経っているだけあって、声優が変わらないというのも大きな話題の一つだった。それで榎本温子はどちらかというとプレイヤーだったり、ライブに行っていたファンだったと思われる。それはリアクションに現れていて、その証拠が
fu!
このコールである。実際に行っていたかは分からないが、ノリがオタク芸そのものだという……。そもそも榎本温子自体、オタクが声優になった様な人物なのである。恋愛ゲームをプレイしていても、声優ライブに行っていてもなんら不思議はない。「アニゲマスター」というラジオに出演していた時、あまりにも言動がオタクだという事で”アニゲシスター”というあだ名を付けられそうになった事もあるくらいである。……黒歴史かもしれないのでそっと閉じる。
そして、このつぶやきには入れ替わり立ち替わり返信が続いている。これは……そう、「もっと! モット! ときめき」の歌詞の続きである。
嫌いとか?(@kouten10)
最初に言い出したのは(@HIBIKI0978)
だれなのかしら?(@AYappariKansen)
駆け抜けてゆく(@SPYder_5)
(駆け抜けてゆく)(@matudoshiroi)
わ・た・し・の(@manyan_aa)
メモリアル
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*(@atsuko_bewe)
リフレインが素晴らしい。そして最後は榎本温子が戻って来て締める。この連帯感よ。オタク特有のな……!