JR東「ドアが閉まります。ご注意下さい」 西武「ドア・・・閉まります」 京急「ダァ!! シエリイェッス!!シエリイェッス!!」
出典元、5ちゃんねるニュース速報板のスレッドタイトルより。ドアが閉まります。
「ダァ!! シエリイェッス!!シエリイェッス!!」
とだけ言われてもなにを言っているのか分からないが、こうやって並べてくれる事でなんとか理解出来るのはありがたい。「ドアが閉まります。閉まります」と言っている。……本当にそれを伝えたい気持ちはそこにあるのだろうか。脳から出た信号が口に届くまでに変容し過ぎている気がするが……。これは公共交通機関であるところの鉄道のアナウンスなのであって、乗客に伝わらなければ意味がない。京急だから京浜急行、東京と横浜を繋ぐ路線に、強烈な訛りもないだろうに。……なにがどうしてそうなった。
なぜこうなってしまったのかは予想するしかないが、まず考えられるのはルーチンワークの影響だろう。毎日このアナウンスをしている車掌なり運転手は、それが毎日の事なので段々と慣れてくる。毎日何十回も同じセリフを言っているので口も覚えてしまい、次第に手癖ならぬ口癖が出始めてしまうのだろう。出始めたタイミングで「なに言ってるか分からないよ!」という意見があれば修正も出来るが、その少しずつ崩れていく変化に、本人も同僚も気付かないし利用している客も気付かない。毎日聞いているからである。そうしているうちに、初めて聞く人や、久しぶりに聞いた人がギョッとする。……そんなアナウンスが出来上がってしまったのだろう。
あと”憧れ”の要素も幾分かは含まれているのではないか。鉄道の運転手や車掌になる様な人は子供の頃から鉄道が好きだったに決まっている。そういった人には憧れの存在があって、憧れのあの人がちょっと斜に構えてクセの強いアナウンスをしていたのなら、その鉄道少年の心に大きな印象を与えたに決まっている。夢叶って自分がその立場になった時、憧れは現実となる。かつて見た背中、自信に満ちたたたずまい、そしてクセの強いアナウンスである。怒られるはずがない、先人もやっていたのだから――。
という負の連鎖である。アナウンスというものは伝わればいいので、伝わっているのなら多少おかしくても構わないのだが、この京急のアナウンスは伝わるか伝わらないかのライン上をフラフラしているレベルなのだから始末が悪い。文字をもうちょっと調整して少しでも分かりやすくしてみる。
「ダァ、シエリイェッス! シエリイェッス!」
うん、やっぱり伝わらない。それでいいのか京急電鉄。ちなみにこのスレの誰かが書き込んでいたところによると、バスの運転手はこれらしい。
「ダアシィ…ステフォハクサィ…」
……。