「【悲報】テニスの王子様でネットが大炎上」
出典元、5chスレッドタイトルより。何の嘘もない。
「テニスの王子様」、通称「テニプリ」。週刊少年ジャンプにて連載されていた大人気漫画である。テニス人口の増加に寄与したかは知らないが、公平な視点から見ても非常に面白い漫画である。テニスを題材とする漫画では最高の人気を獲得した漫画ではないだろうか。いわゆる”ライブ感”を重視した造りとなっており、細かい点数やルールまでもよく分からないまま勝負が決する事も多いが、とにかく登場キャラクターが格好良く、多数いるにも関わらず皆個性を発揮してインパクトがある。主人公の越前リョーマは、やはり主人公だけに頭一つ抜けて活躍の場は多いが、試合がほぼ団体戦のため、普通の漫画に比べると圧倒的に出番は少ないだろう。味方チーム、敵チーム共に大人数が登場し、それぞれが見せ場を持つ。特に青学のメンバーは毎回味方チームとしているので、つまりは「テニスの王子様たち」と言ったところか。毎度どうオーダーをいじって来るか非常にワクワクし、そしてそこを上手く生かして来る漫画でもある。特にダブルス作りの妙には定評がある。
週刊少年ジャンプにおいて、後半はやや超能力バトル気味になっていたものの、全国大会優勝までやりきった上で連載を終了した。逆に言えば前半は比較的現実味のある、地に足の付いたテニスで魅せていたと言える。アメリカ帰りの中一の小僧が、先輩たちをなぎ倒してレギュラーの座を確保するという小気味いい展開から話はスタートする。しかし基本的に対戦相手は他校である。上手く作ったな、と思うポイントをいくつか上げるとしたら、初期から登場させていた王者立海大付属の切原赤也、青学のライバル校的存在の不動峰の存在、そして人気をかっさらう氷帝の跡部景吾だろうか。ああ、あと、不二周助かな。ほぼ全てのキャラクターが必殺技を持つこの漫画において、不二は一人で6個以上もの必殺技を披露した。
さて、【悲報】である。「テニスの王子様」は終盤にはもう能力バトルと化し、「テニヌ」と言われつつインフレし切った状態で週刊少年ジャンプでの連載を終了した。が、しばらくして「月刊ジャンプスクエア」に舞台を移し、「新テニスの王子様」として再スタートした。再スタートと言ってもただの続編である。週刊誌から月刊誌へと掲載誌を移した事により、少しはゆっくりと連載するかと思いきや、まさかの同時2話掲載、3話掲載などぶちかまし、作者の許斐剛の筆力は留まるところを知らない。「それ繋げて一話にすればいいじゃん」と思わない事もないが、細かく刻む様に見せ場を作るのがこの漫画の得意なやり方なのだろう。ちなみに内容は、中学のオールスターが高校生に混ざって世界を相手に戦うというストーリーである。そしてもう完っ全に現実味のない超能力バトルものと化している。宙に浮いてみたり、ブラックホールを作ってみたりとやりたい放題である。そして遂にネットが炎上した。
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発音としては「ネットワーク」と言う場合の「ネット」はアクセントが「ト」にあるかと思う。
「インターネット」と言う場合の「ネット」はアクセントが「ネ」にあるかと思う。
今回、アクセントは「ネ」にある方の「ネット」が炎上してしまったのだが、「インターネット」が炎上した訳では無かった。
単にテニスのネットが物理的に燃えたのである。「テニヌ」なのである。壁にめり込むショットぐらい余裕で打つし、人を吹き飛ばすショットも当たり前の様に存在する。そう、火の玉ショットぐらいあって当たり前なのである。そして、コートの中央に位置するネットが、炎上し、焼け落ちてしまった。
「【悲報】テニスの王子様でネットが大炎上」
そして「インターネット」で話題となる。なにかやらかしたか!? いや、だから……、最新話で、「ネ」ットが炎上したんですよ。それだけですよ。交換しないとね……。という釣りタイトルが生まれたのである。まあ、
何の嘘もない。
本ページの情報は2022年12月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。