「 タイムマシンはこの先も開発されない、なぜなら未来人が現代に全く来てないからだ キリ 」 ← 論破してみろ
出典元、2chスレタイトルより。
タイムマシンの話題というものは、専門の理論物理学でというよりSF的に、素人がワイワイ議論を交わしている方がただただ面白いものである。UFOがタイムマシンだとか、未来から来た人が未来から来たなんて言うかよ、といった軽い話をしているだけで面白い。タイムマシンを題材にしたフィクション作品も多いので、例えも出しやすいし話も通りやすい。そしてその素人意見の中から、たまに「へぇ~」と思う意見が現れたりするから、刺激的なのである。誰かの思い付きの発想を楽しむ。理論物理学の最新の常識とかは置いといて。
しかしまあ、語り尽くされた議論である事も確かである。スレタイにある、未来人が来ないからこの先も開発されない、についてはまず綺麗な反論がある。
だからタイムマシンが発明されてからの世界しか行き来できない説
なるほど。タイムマシンが2050年にでも開発されたら、2100年に2050年までは翔べるが、2050年より過去、つまり2017年などには来られない、という事か。なかなか論理的で、主流派の意見である。この、たぶん理論物理学的には色々と意見がありそうだが素人にはなんとなく説得力がある、という部分が面白い。
また、これもタイムマシンの話題でよく巻き起こる議論で、タイムパラドックスの解釈がある。
パラレルワールド的な世界に行っちゃうから未来過去行き来はしてるけど俺らは分からない
つまり未来人が過去に来て、歴史的に重大な事件をなかった事にしてしまった場合、いわゆるタイムパラドックスが起こり、今の世界がそこから変わってしまう。か、時間が分岐してもう一つの世界が発生してしまう。そしてどちらも我々には知覚が出来ない、という問題である。確かに、気付けたとしたらどう気付くのだろうかと考えてしまう。
あとこれも面白い。
タイムマシンを作るより先に文明が滅びる
これもなかなかありそうな話である。火山の大噴火や大洪水などの文明が滅びるほどの天変地異が、タイムマシンを作るなどというあと何百年掛かるか分からない事柄の確率で考えてみると、現実的な気がして来る。
今この瞬間が進む時間の先端説
過去は確実に存在しているが未来というものがないという意見。「今」、と書いている時点でその「今」は数秒前の過去になっているので時は未来に進んでいるし過去は知覚出来るのだが、この進んでいる「今この瞬間」が時間の先端、という説。考えていると頭がもにょもにょしてきて面白い。
まあ結局大体は、実際の通説に近い意見が幅を利かせるので、”未来には行けるが過去には行けない”辺りの事実で幕を下ろすのである。新幹線ぐらいの速度でもほんのちょっと未来には行っていると検証されているので、その辺の事実は覆らない。
タイムマシンは未来に行けても過去には行けないんだよ