「脊髄反射」
出典元、よく考えないで書き込みをする事を指すネットスラング。それをしてしまう人の性格を揶揄する言葉でもある。
医学的な意味での脊髄反射については言及しない。
「脊髄反射でレスすんなよw」といった使い方をされる。2chなどの掲示板ではよくレスバトル、つまり掲示板上で書き込みでのケンカが発生してしまう。それが無知ゆえの変な理論展開をしていたのならその人が悪いし無視すればいいのだが、その反面、お互い知識を持っているのに些細な事でケンカになっていたりすると、周りにいろいろな無駄をばらまいてしまう。すなわち時間の無駄、怒るエネルギーの無駄、せっかくの知識の無駄、せっかく建てられたスレッドの無駄である。ちょっとした言い間違いを、揚げ足取りして引っかき回し、しまいには言い返せないので人格攻撃などしていたら目も当てられない。全てはよく考えないで発言した、もとい、書き込みをしたせいである。
そう、会話ではないのである。それならば多少の時間の猶予はある。熟考して文章をまとめ、一度推敲してから送信するべきではないか。しかしそこに、ヒートアップという要素が加わると、残念ながらいきもののサガ、理論の破綻した支離滅裂な文章が書き込まれてしまう。これが「脊髄反射」である。そしてそれが相手の逆鱗に触れ、相手まで発火してしまうとそれはもう泥仕合となる。たまーに、それが見ているだけで面白いというエンターテイメンなケンカになる場合もあるが、結局のところ生産性は無い。し、ケンカしている二人と閲覧している多人数を考えれば、興味あるスレに来たのに時間の無駄を強いられている人の方が大勢になるだろう。やはり無駄で邪魔な存在である。
問題は、それがネット上の書き込みだけで済むのならまだマシ、という点である。日頃から「あいつ、もっとよく考えて行動しろよ」と思われている人は居ると思うが、とにかく慌て者というのは存在する。例えば学生で、教室に入って来たら机の位置が移動していた。おかしい! からの「机どうなってんの? 先生ー!」である。それは教室を一回眺めれば分かる状況で、次の授業で使う大きい機材を入れるために机をずらしていただけだったりする。みんなも机を動かしている最中で、見れば分かるので説明するのも面倒くさいレベルである。「リアクションの脊髄反射」。こういう慌て者は、周りの人間はそういう人だと思って諦めている場合が多いが、イライラするものはイライラするのである。そして”そういう子いるよね”で済まないのは、それが子どものおっちょこちょいというだけでなく
大人でもよくいるからである。
なので仕事上で目に入った瞬間にひらめいたアイデアを、よく考えもせずに行動に移す。他の人が「こうすればいいかな?」、「でもこれだとやりにくいか」、「じゃあこうしてみよう」、と試行錯誤して決めたやり方を、入って来てひと目見てパッと思い付いた方法で変えさせようとしたり、もう自分でやり始めてしまったりする。こうなってくると専属の説明担当が必要なレベルである。「みんなで考えて、やってみたらこのやり方が良かったからこうやってるんです。そのやり方だとここがこうなって効率悪いでしょう?」という具合で、つまり存在自体が面倒くさい。あまり上の人間で居て欲しくない人格であるが、そういう人ほど偉かったり、声の大きい人だったりするからタチが悪い。もし自分の行動に思い当たるところがある人は気にしてが、おそらくこれは経験不足を補えばどうにかなる問題ではない。”性格なので、治らない”。
本ページの情報は2023年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。