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“恐山アンナ”役の林原めぐみ「どちらも【愛】なのだからね」シャーマンキング”恐山ル・ヴォワール”

投稿日:2020年6月12日

「本人じゃないと書き込んだ人。どうか恥じることのなきように。本人だと書き込んだ人。どうか責める事をせぬように。どちらも【愛】なのだからね。」

出典元、林原めぐみオフィシャルサイトより。「恐山ル・ヴォワール」についての林原めぐみのコメント。

武井宏之の漫画「シャーマンキング」は、週刊少年ジャンプで連載されていて2001年にアニメ化もされた大人気作品である。元々知名度は高いが、”一部でカルト的な人気を誇る作品”という意味でも深いファンが多い作品と言える。連載終了後も続編やスピンオフがあったり、武井氏のツイッターでキャラの絵がアップされて盛り上がったり、かなり経ってから原画展が行われたりと、熱の冷めない作品である。アニメ化当時は、ヒロイン恐山アンナ(きょうやま あんな)役の林原めぐみが主題歌を歌い、それらは楽曲の素晴らしさから今でも名曲として語り継がれている。前期オープニングテーマ「Over Soul」は、自分の葬儀でかけてほしい曲として有名。

「恐山ル・ヴォワール」は猫又のマタムネが詠む詩の名前である。漫画内で登場しただけだったので、楽曲は存在しなかった。そんな中、ニコニコ動画でかぴたろう氏が二次創作で楽曲を作り、初音ミクに歌唱させて発表した。それはとても出来が良く、人気を博した。ここまではよくある話だが……。

2011年10月21日、ニコニコ動画にそれの「歌ってみた」が投稿された。「歌ってみた」というジャンルは主に、ボーカロイドの楽曲を誰か歌い手が歌った時に使われる。今回も初音ミクの曲を歌ってみたという意味で使われていたが、その歌唱を聴いたユーザーが衝撃を受けた。恐山アンナ役の林原めぐみの声にそっくりだったのである。そして投稿者の名前は”恐山アンナ”。さらに挿絵のアンナの絵がもろに原作の武井宏之の絵だった。うわぁ、これ本人が歌ったんじゃないの……!? しかし公式はなにも言っていない。それにそこはニコニコ動画である。声優の声真似をしている生主だっていっぱいいたし、絵の上手いイラストレーターがボカロPと組んでイラストを描く事も珍しくない。さすがに誰か似てる人が歌っただけなんじゃ……。でもこのクオリティはあまりにも……。という事で「本人だ」「本人じゃない」という、ちょっとした騒ぎになってしまった。

サプライズは成功したが、揉めてしまっては本末転倒である。2011年11月8日、シャーマンキングの公式よりこれが林原めぐみ本人であると発表された。原作者の武井宏之が林原めぐみの賛同を得て、作曲したかぴたろう氏の許可をもらい、実現させたという。「ほらみろ」「違ったかー」の声はあったものの、騒動は終息し、この動画はさらに注目を集めた。林原めぐみもオフィシャルサイトにメッセージを寄せ、思いをつづった。やはり「本人だ」「本人じゃない」の騒動に心を痛めていたらしい。そこでの林原めぐみの締めのひと言が、これである。

「本人じゃないと書き込んだ人。どうか恥じることのなきように。本人だと書き込んだ人。どうか責める事をせぬように。どちらも【愛】なのだからね。」

こういう事言うぅ!

それを言われちゃあ、そんな言われ方をされちゃあ、振り上げた拳も下ろすしかない。熱くなっていた人を諭す時、叱りつけるのではなく、認めてくれる、分かってくれる。こういう事を言える人が、器の大きい人ってやつなのだろう。でっけぇな。

さて、「シャーマンキング」のアニメについてはもう少しエピソードがある。原作が連載中にアニメが始まり、そのまま原作が完結する前に、アニメはオリジナルエンドを迎えた。その後原作漫画も終了したのだが、原作はジャンプ上ではみかんのまま打ち切りになってしまったのである。しばらくその状態だったが、時をおいてコミックに大量加筆するという形で正式に完結した。ジャンプ漫画のアニメ化にはよくある話で、人気が出て早々にアニメ化してくれるが、物語の着地点が原作と合わせにくく、アニメなりの最終回を迎えてしまう事が多い。しかしまた人気作の多いジャンプでは”再アニメ化”というのも、わりとある話なのである。ファンはもちろん望む話だが、大抵はキャストの入れ替えが行われ、楽曲も新しく作られる。「シャーマンキング」は前のアニメの出来が素晴らしかったので、そこに寂しさは残るか……。

武井宏之氏はツイッターでこんな投稿をしていた。2017年2月14日の投稿である。

じつを言うと本格的なところまで再アニメ化の話はありましたが…前作の声優さんや楽曲が使用できないとのことで、お断りさせていただきました。またチャンスがあるといいですね

それだけ武井宏之はアニメの声優陣を大切に考えてくれているし、楽曲も大事に思っていたのだろう。どんな形であれ再アニメ化されれば原作者にとって大きな収入になるだろうに、こういう事を原作者が言ってくれるのは、アニメを好きだったファンにとって嬉しいものだろう。原作者が首を縦に振らなければアニメ化は出来ないし、その条件は提示された。再アニメ化された時、声優が変わって悲しいという思いをしないで済む。また、演じていた声優にしてもそれが代表作だったりしたら、悲しい話だろう。しかしそういう作品はほとんどない。大体は一新されてしまうのである。そして本日、「シャーマンキング」2021年4月新アニメ化決定の報が流れる――。

この特報映像には前アニメの前期オープニングテーマ「Over Soul」が使われていた。声優についての情報はまだないが、

あ と は 分 か る な ?

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