「羽海野チカは登場人物に試練を与え過ぎなのでこれくらい我慢しろ」
出典元、2chスレッド「3月のライオン作者「あああ――っっっ!みんな俺のせいかよ!じゃあどうすりゃいいんだよっっ!!!」より。どこかの誰かの書き込み。
羽海野チカ(うみの ちか)の漫画「3月のライオン」の話題である。発端というか本当の発端はさらにいくつもあるが、まあ発端は羽海野チカのツイッターでの以下のつぶやきである。
「将棋を描けば3姉妹がいなくてつまらない。3姉妹を描けば将棋シーンじゃなきゃ読む気無い。青年誌に描けば女性は買いにくいと言われ、原画展をすれば男は行きにくいと言われ。零ちゃんと一緒に叫ぶ夜ですよ
もう帰り道なんて見えないけどね」
将棋を描けば3姉妹がいなくてつまらない。3姉妹を描けば将棋シーンじゃなきゃ読む気無い。青年誌に描けば女性は買いにくいと言われ、原画展をすれば男は行きにくいと言われ。零ちゃんと一緒に叫ぶ夜ですよ
もう帰り道なんて見えないけどね pic.twitter.com/KBdZFKtWEO— 羽海野チカ🐴ダイアリー1/29発売🌸🐱 (@CHICAUMINO) 2017年3月27日
ちなみに添付画像として、主人公の桐山零が叫んでいるページが添えられている。
「あああーーーーーーっっ ーーっっ みんなオレのせいかよ!? じゃどーすりゃ良かったんだよっっ」
まあ零くんの叫びはこの際関係ないので置いておくとして、羽海野チカの嘆きも分かる。「3月のライオン」は将棋漫画ではあるが、登場する3姉妹と零くんとの交流のほのぼの具合も人気の漫画である。しかし少女マンガチックでありながら、青年誌であるところの「ヤングアニマル」に連載しているので、水着グラビアの表紙も多く女性読者は買いにくい。事情はつぶやきに詰まっているが、いろいろな要素を入れたら、いろいろなところに人気が出て、逆にいろいろなところから要望という名の不満意見が出てしまった、という事である。しかしアニメ化もされ、実写映画化もされる。「ヤングアニマル」が「ベルセルク」が載ってなくても買ってもらえる様になるほどの人気作にもなった。つぶやきの返信には「どう、どう」と羽海野チカをなだめる「そのままでいいんですよ」のコメントがたくさん付いている。まあ普通に考えて、ただの人気作ならではの悩みである。ちょっと多方面に渡り過ぎただけで。しかしそのつぶやきをネタにしたスレッドでつっこみが入る。
「羽海野チカは登場人物に試練を与え過ぎなのでこれくらい我慢しろ」
……。
んー……。
そんなに試練与えてたかな? 主人公の桐山零は家族を事故で亡くし、知り合いの家に引き取られたものの自分のせいで家庭が崩壊しかかったので独り家を出て……、あいたたた、初期設定から試練だったわ。高校に入り直したものの一人年上なので友だちが出来ず独り飯……、あいたたた。でもまあヒロイン枠であるところの川本ひなたは天真爛漫なアレだから(小学生風味)と思ったらいじめ問題があったんだった、あれは読んでる側もキツかった、あいたたた。長女の川本あかりはお父さん問題と下の妹の面倒を見なきゃ問題で将来どうするの状態だし、おじいちゃんは一回倒れてるし、ううむ……、解決を見てる部分もあるが確かに試練だらけである。
まあ将棋関係の人物は……、まず主人公のライバルの二階堂がそもそも体が悪くて、作者のさじ加減によっていつ倒れるか分からないし、師匠ポジの島田さんは胃痛持ちだしいいところで勝てないし藤本雷堂は家族関係めちゃくちゃな上にタイトル奪われるし、宗谷名人は耳がたまに聞こえなくなる病気だし……。
……。
「羽海野チカは登場人物に試練を与え過ぎなのでこれくらい我慢しろ」
そうだその通りだ、これくらい我慢しろ。