A「60秒以内に出せなかったら、ハンバーガー無料券な」
B「とばっちりワロタ」
出典元、2chスレッド「吉野家が券売機を置かない理由 「お客様が着席してから1分以内に提供するのが目標」」より。どこかの二人のやりとり。
このスレ自体が、ライブドアニュース「吉野家に関するウンチクを紹介 コミュニケーションを重視し券売機がない」の感想スレである。
無論、この話題は荒れる。荒れるというか、不評一辺倒で荒れる話題である。相変わらずこんな事言ってるのか、といったところか。この記事自体は2015年のものだが、2017年現在も吉野家が券売機を導入しようとしていない事を考えると始末に負えない。吉野家などの牛丼屋で、機械的なマニュアルで対応する店員に対し、コミュニケーションを取ろうとする人がいるだろうか。よしんば取ろうとしても、注文を取りに来た店員と長話をしていいというものではない。むしろ営業妨害である。じゃあなにか、「ご注文お決まりでしょうか?」、「大盛り、玉子」、の会話にコミュニケーションを見い出そうとでも言うのだろうか。
また、記事にはこうもある。
券売機でチケットを購入するより、口頭での注文のほうが早い。
それ自体は否定しない。しかしこれは経営側の考えに立ち過ぎなのではないか。客が店に入り、席に着くと店員がすぐに現れる。メニューが決まっていればいい。メニューをこれからじっくり考えようと思っていてもいい。第3のパターン、何も考えていない時、”店員から急かされる”空気が出るのである。「あ、まだ決まってないので決まったら呼びます」と、客が申し訳なく伝える事がコミュニケーションだというのだろうか。店員からのプレッシャーにより、慌てて普通の牛丼や、今キャンペーン中の限定メニューを頼ませるという戦略ではないのか。「口頭での注文のほうが早い」というのは、客にじっくり選ばせずにさっさと注文させる方が回転数が上がるから早い、売上効率が良い、と言っているのではないか。
次。
「お客様が着席してから1分以内(以前は30秒以内)」に提供するのが目標だという。
……へぇ。ああ、なんか昔どこかで聞いた事あるな、1分以内に提供って。そこでこのやり取りである。牛丼ならよそうだけ、味噌汁やサラダ類が付いてもそれなりのスピードで提供出来るだろう。しかし店が混雑していたら? 牛鍋系の面倒なものもやっていたら? そこでこのやりとりである。
A「60秒以内に出せなかったら、ハンバーガー無料券な」
B「とばっちりワロタ」
言うまでもないが吉野家にハンバーガーは無い。おそらくマクドナルドのハンバーガー無料券の事を言っていると思われるが、完全なとばっちりである。ああ、1分以内に提供って、ちょっと前にマクドナルドがやっていたなぁ、って。だからと言って完全なとばっちりである。しかし1分以内を目標などという理由を付けて券売機を置かないのなら、それ相応の覚悟を持って人員を導入し、効率を突き詰め、変な時間の掛かるメニューを導入したりしないべきである。ワンオペなどですき家が叩かれやすい昨今だが、吉野家だって券売機を置かないデメリットを数十年間放置している。ならばそのデメリットは客に負わせるのではなく、自身が負うべきであって、場合によってはハンバーガー無料券でもなんでも配ってしまったらいい。客もストップウォッチを持って店に押しかけるだろう。とばっちり上等である。