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キャプテン翼「翼ってMFだったのか」「FWだったら今頃日本はワールドカップ毎回優勝候補」”決定力不足”サッカー少年への絶大な影響

投稿日:2020年3月17日

A「翼ってMFだったのか
FWだと思ってた」
B「FWだったら今頃日本はワールドカップ毎回優勝候補なんだよなぁ」

出典元、2chスレッド「【悲報】高橋陽一さんが考えるキャプテン翼の日本代表ベストイレブン決まる」より。どこかの二人のやり取り。

漫画、「キャプテン翼」とその作者、高橋陽一氏のツイートに対する感想スレである。ただし今回の論点は氏のツイートではない。

B「FWだったら今頃日本はワールドカップ毎回優勝候補なんだよなぁ」

この指摘がどういう指摘なのかと言うと、日本サッカー界が数十年抱えている問題の元凶を鋭く突いた、まさに真理の指摘である。漫画の話というより、漫画の影響の話である。

サッカー漫画なんていくらでもあると言えばあるのだが、「キャプテン翼」ほどサッカー少年に大きく影響を与えた漫画もないだろう。影響は世界に及び、ワールドカップで活躍した選手が「キャプテン翼」のファンだった、という話はいくらでも聞こえて来る。しかしそれだけ昔の作品という事でもある。現在も一応連載中という話は置いておいて、日本においてはJリーグ設立前から連載していた作品であるし、それこそ「キャプテン翼」を読んでJリーガーになった選手は大多数を占めるだろう。世界での知名度もすごいがさすがに日本で知らない人はいないレベルの作品である。ジャンプで連載していた事もあるがアニメ化が何度もされていた影響が大きいだろう。

そして問題は主人公である大空翼(おおぞら つばさ)のポジションである。それがMF、ミッドフィルダーなのだ。DF、ディフェンダーとFW、フォワードの中間に位置するポジションなので、ディフェンスにも絡めるしフォワード的に攻撃にも参加出来る。が、そもそも「キャプテン翼」はあまり現実のサッカーの様に緻密な戦略がどう、という漫画の魅せ方をしていない。強いて言ってしまうなら、”誰がすごくて、すごい事をしたから点が入った”、という漫画である。特に強ゴールキーパーが相手だと、しっかりとした理由がないとゴールが決まらない。そこを戦略で魅せるかと言うと、どちらかというと漫画的なアクロバティックさや必殺シュートが登場するので、現実に生かせるかというと生かせないし、必殺シュートが打てる様になるかというと打てる事もない。しかし翼くんのドライブシュートは魅力的だし、漫画自体も滅茶苦茶面白い。当時、ツインシュートや雷獣シュート、スカイラブハリケーンを真似した子どもたちはとても多いだろう。

しかし翼くんにあこがれてサッカーを始めるという事は、翼くんのポジションから真似したくなるという事でもある。サッカー少年があらかたミッドフィルダーを目指してしまうのだから、上手い子もみんなミッドフィルダーになってしまう。漫画では翼くんは平気で得点に絡むし、現実でもミッドフィルダーはシュートを決めたりするが、現実のサッカーの本命は当然、一番前にいるフォワードである。翼くんがもしフォワードだったとしたら、みんなフォワードにあこがれていた訳で、上手い子もみんなフォワードに集まっていただろう。しかしそうならなかった。翼くんの影響でである。つまりここに、日本サッカー界の永遠の命題「決定力不足」が発生してしまったのである。

……というかサッカー自体、活躍出来るポジションがかなり偏っているスポーツである。盛り上がるのはもちろん得点シーンで、その主役は主にフォワードである。守りが基本のディフェンダーや、ゴールキーパーは得点に絡めないし、ミッドフィルダーは全体をコントロールする役だ。これでサッカー少年の人気がミッドフィルダーに集まるというのも「キャプテン翼」の影響力の大きさを物語っているだろう。しかしその功罪は大きかったと言わざるを得ない。

C「日本にエースストライカーが生まれなかった原因はキャプテン翼と言われている」

……。

高橋陽一さんが考えるベストイレブンよりよっぽど悲報だった。

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