「はじめ」
出典元、ネット各所。森川ジョージの漫画「はじめの一歩」の主人公、幕之内一歩(まくのうちいっぽ)のネット上での俗称。
長期連載中の大人気漫画、「はじめの一歩」が荒れている。ここしばらく鬱展開で、主人公である一歩にパンチドランカーというかなり重度の障害疑惑が持ち上がり、しかしそうなのか、そうじゃないのかがフワフワ、ふらふらした状態で確定せずだらだらと連載が続いているせいである。休載が多かったり、掲載されてもページ数が少なかったり、作者の意向で電子版「週刊少年マガジン」に載っていなかったりと、内容以外にも読者からのヘイト要素がある。なお、雑誌版と電子版の値段は同じである。
そんな「はじめの一歩」だが、主人公の幕之内一歩の事をネットで適当に「はじめ」と言うのが流行るというか慣例になってしまっているらしく、一歩の事を「はじめ」と言っているのを見るといちいちクスリと来てしまう。もちろん、書いている側は分かってやっている。別に一歩は作中でも「はじめ」なんて呼ばれていないし、ファンからの歓声は「まっくのうち! まっくのうち!」である。会長からは「小僧」と呼ばれているが他の人物からは普通に名字か名前で呼ばれている。ネット上でのみ、軽く馬鹿にした感じで「はじめ」と呼ばれる。まあ、どこででもという訳でもないが。そもそもタイトル回収、「はじめの一歩」という言葉を作中で使っていないのではないか。
まあ「はじめの一歩」を読んでいる人ばかりではないだろう。しかしアニメ化もされたし長期連載で知名度はあるので、なんとなく主人公の顔ぐらいは知っている人も多いだろう。そういう人たちはもしかしたら、ネット上でそう呼ばれるのを見て、主人公が「はじめ」だと思ってしまうかもしれない。真面目そうだし、「はじめ」っぽい顔をしているし。しかし彼は「一歩」である。
最新話で、ついに3敗目を喫してしまった「はじめ」。殴られてダウンしたので確実にスリップではないし、3ダウン目なので起き上がったらどうとかではなくこの時点で敗北確定である。試合中、「はじめ」は自分の中でパンチドランカーだった事に気付いていた事を認めてしまった。パンチドランカーが確定してしまえば、自分の意向は関係なく協会もジムも試合に出させる許可は出せない。というか引退である。というか今回負けたら引退します宣言も「はじめ」は試合前にしてしまっていた。詰んでいる。
あ、だめだ。やっぱり「はじめ」にしてしまうとクスッと来てしまう。この後の展開が読めないという点では凄まじく注目される「はじめの一歩」だが、現状、9割方の読者がバッドエンド、駄作扱いになる、と考えている。ここから盛り返す展開があり、それを実現出来たのならまさに神技だろうが、まだ分からない。多少は期待して、今後の一歩の行方を見守りたい。一歩は休憩させてしばらく鷹村とか他の選手の活躍を何十巻かやるのも、ありだと思うよ!