「自分の連れて行った店に後日一人で着てくれるとか嬉しいだろう。」
出典元、2chスレ「ぼっち外食どこまでできる?」より。
スレの主題としては、見て予想が付くかもしれないが、一人でどこまで外食が出来るかの話題である。当然話の流れとして、牛丼屋やラーメン屋なんて余裕だろう、ファーストフードだって普通、焼肉や個人の居酒屋は中々難易度が高いな、フランス料理のコースの店とかは難易度S級だ、などといういつもの展開になる。
主に男性視点で考えても、こういうところはその人の環境や性格が現れていて、見ていて面白い。たとえば出張が多くて一人でファミレスにスッと入るのが普通の人だったり、名古屋の人で喫茶店文化に慣れ親しんでいて朝は喫茶店でモーニング、なんて人だと意識が全然違ってくるだろう。一人焼肉はともかく回転寿司は「あんなものカウンターがあるんだから余裕だろう」から「無理無理無理」まで、特定の店で極端に反応の違うものがあると、どこにその基準があるんだ? と謎の違いが出ていて興味深い。
今回のセリフだが、これはある人が先輩に連れられて行った店についてのエピソードだった。先輩の馴染みの店に連れられて行ったが、しゃべりに夢中であまり料理を楽しめなかった、というか料理に集中できなかったので、後日一人でまた訪れたという訳である。人間関係によるが確かに気を遣う相手だと、どんなに料理が美味しくても行儀や会話に頭脳をフルパワーで使わないといけないので、そうなってしまうことは良く分かる。上下関係がある間柄ならかなり普通の事だ。この人はその後、一人で行ったことを大将経由でその先輩に伝わってしまい気まずかったと言っているが、それに対するある人のリアクションがこれである。
「自分の連れて行った店に後日一人で着てくれるとか嬉しいだろう。」
しかし先輩に「なんで誘ってくれなかったの?」と思われるんじゃないか、という意見もあった。が、言わせてもらえば、自分のおすすめの店にリピートしてくれたなんて聞いたら嬉しいに決まっている。自分の好きな店を、自分が連れて行ったからじゃなくて、その店と味を気に入ってくれたということなのだから。いいだろ、この店。大将も通常ならマナー違反だが、これは許してやってほしいところである。
まあ厳密には、一人でもうちょっとしっかり味わいたいという理由ではあるのだが、初めの印象が悪かったらそこまでするはずもないのだから、結局嬉しい方向の行動だろう。