「あらためて見ると炊飯器の早炊きのアイコンなにこれ」
あらためて見ると炊飯器の早炊きのアイコンなにこれ pic.twitter.com/UtzAySAArM
— 増田薫 (@masudakaoru_) April 9, 2018
出典元、増田薫(@masudakaoru_)氏のつぶやきより。あちらのお客様からです。
肝は絵なので写真を見なければ分からないのだが、これは炊飯器の説明アイコンの話である。「早炊き」のアイコンが、ご飯の盛られたお茶碗が「シャッ!」とばかりに左から滑り込んでくる様な……、絵だった。左奥から三次元的に手前に飛んできているのかもしれない。確かにこれは「なにこれ」である。「意味は分かるがなにこれ」。こういった家電のアイコンは長く使っていると馴染んでしまって、そういうものだと思い込んでしまう。何のアイコンか分かればいいし、使わない機能は分からなくたって、いい。しかしそのゲシュタルト崩壊がたまたま解けてしまうと、唐突に不思議に思ってしまったりするのである。それが今回のセリフで、やたらと共感されたためこのツイートはバズった。
……まではいい。ツイートはバズってしまったので、増田氏には「なにそのアイコン面白い」、「うちもそれです」、「どうしてそうなった」、などのコメントがたくさん届いた。こういった突然のバズりに会うと、人は初めのうちはちゃんと返信し、次第に難しくなっていいねだけを押し、最終的には「返信追い付きません」などと書いて以後放置する。おおむねそういった傾向がある。大体は一般人であるし、急に回りからちやほやされたら嬉しいし感謝を伝えたいが限度というものもあるのである。で、増田氏もしばらくはちゃんと返信していたのだが、途中でやめる……のではなく、コメントしてくれた人にひたすら「ご飯を投げ付ける」という暴挙に出た。絵文字で。
(っ’-‘)╮ 三ごはん ブォン
(っ’-‘)╮ 三🍚 ブォン
— 増田薫 (@masudakaoru_) April 9, 2018
大量に来たコメントに増田氏は内容のある返事をせず、ひたすらご飯を投げ付けたのである。ああ、この絵文字がまた、炊飯器のアイコンを模していて面白い……。が、なんとそれがまたツイッタラーのツボを突いてしまったのである。なにせコメントしたらなにも言わずに凄い早さでご飯を投げ付けてくるのである。こんなに楽しい事はない。こ ん な に 楽 し い 事 は な い。
ここに、世にも珍しい一人時間差二段階バズリングが発生した。
俺にも投げてー
(っ’-‘)╮ 三ごはん ブォン
(っ’-‘)╮ 三🍚 ブォン
— 増田薫 (@masudakaoru_) April 9, 2018
お1つください
(っ’-‘)╮ 三ごはん ブォン
(っ’-‘)╮ 三🍚 ブォン
— 増田薫 (@masudakaoru_) April 9, 2018
返信するとご飯が飛んで来ると聞いて‥
(っ’-‘)╮ 三ごはん ブォン
(っ’-‘)╮ 三🍚 ブォン
— 増田薫 (@masudakaoru_) April 9, 2018
おれにもメシ投げて
(っ’-‘)╮ 三ごはん ブォン
(っ’-‘)╮ 三🍚 ブォン
— 増田薫 (@masudakaoru_) April 9, 2018
こちらのツイートにリプをするとご利益があると聞いてきました
(っ’-‘)╮ 三ごはん ブォン
(っ’-‘)╮ 三🍚 ブォン
— 増田薫 (@masudakaoru_) April 9, 2018
ご利益は無いが、確かにちょっと面白い。そもそもツイッターで確実に返信をもらえる事自体が嬉しいし、今現在話題の中心にいる人がせっせとリアクションしてくれるのも面白い。そしてこの絵文字が面白い。効果音も面白い。炊飯器のアイコンを模したのだろうと推察されるが、そこに投げるアスキーアートと効果音を付けたのがいい。「ブォン」がいい。こんな細かく解説するのが恥ずかしいほど、”見れば分かる”面白さがそこにあった。こんなカテゴライズのしにくい楽しさがあるとは世の中は広いし、まったく、ネットは広大である。