この問題を Microsoft に報告してください。[エラー報告を送信する(S)][送信しない(D)]
あまり見たくないWindowsのエラーメッセージである。このメッセージを見た時、大抵の場合、それまでの作業データが吹き飛んでおり、復元しない。こまめに保存しておけばよかったと後悔する瞬間である。その保存がかなり前だった場合ほど、絶望は大きくなる。そして熱中して作業している時ほど、Ctrl+sを押す一瞬の時間さえ惜しいぐらい作業にのめり込んでいて、ノリノリで進めていたりするのである。自分がさっきまで行っていた作業を記憶を頼りにやり直すことほど、むなしいことはない。
このメッセージが出た時の感情は「うわあああ」である。どうしようもない、やり直すしかない。そしてメッセージの内容は「Microsoftの今後に生かすために情報もらっていいですか?」である。前提として「あ、データは戻りませんけど」である。よく言われることがある。
だれもWindowsにエラーを報告しない。
さもありなん。そりゃあそうだ。その絶望アナウンスと、ちょっといいですかのお願いを同時にするなという話である。人間には感情があるんだぞと。Windowsにはないかもしれないがな!
しかし人間には感情と共に教訓を生かす心があり、とりあえずこれまでの色々なデータを他の場所にバックアップを取ったり、その後しばらくはこまめに保存するようになったりする。しばらくはちゃんとしているか、その後ずっとちゃんとしているかはその人間により個人差があるが、Windowsには関係ない。
ところでWindowsの中に人は居ないが、Windowsを作っている人はいる。バージョンはすっ飛ばしたりしつつ次々進むし、そこで教訓は生かされているはずである。悲観することはない、システムは日々進歩しているはずである。問題があるとすればMicrosoftはアメリカの企業で、日本で使うWindowsは日本語版で、メッセージの翻訳がなんかお粗末なことというぐらいである。全般的に、もうちょっと使う人の気持ちに配慮したシステムメッセージにできないのか、と思うことが多々あるわけで、Microsoftもどこにお金を使うか考えるなら、メッセージの翻訳精度、いや精度じゃなくて誠意か、誠意を込められるメッセージへの翻訳に力を入れてみるのはどうだろうか。
ありていに言えば、直訳すると意味が伝わりにくいのが分かってる上で、直訳してんじゃねえよ、という話である。