「三菱UFJ銀行」
出典元、銀行の名前。なんかおかしいのでは無く、少し前に「三菱東京UFJ銀行」から変更になった。
いろいろ言いたい事はあるがとりあえず、メガバンクの名前を変えるという一大イベントを4月1日にやるなよ、というのがある。17日前の2018年4月1日に、旧名の「三菱東京UFJ銀行」から「三菱UFJ銀行」へと変更になった。期のまたぎでキリがいいからだというのは重々承知の上で言うが、エイプリルフールがこれだけ流行ってしまっているのだから本当か嘘か迷う人がたくさん出るじゃないか。面白いじゃ済まされない。で、実際に変更になった。昔は「三和銀行」だった様な気もするが、「東京三菱銀行」だったり「UFJ銀行」だったりとの統合を繰り返した上で「三菱東京UFJ銀行」になり、今回の変更で「三菱UFJ銀行」になったのだ。理由としてはグループとしての大きな戦略の下で、という事らしい。印刷会社や看板会社は特需であるが、利用者の手間と「あれ、名前どうなったんだっけ?」の悩みが利用者の数だけ発生するだろう。何百万人いるんだ。いい迷惑である。
一つだけ利点があるとすれば、「三菱東京UFJ銀行」は「東京三菱UFJ銀行」と間違えやすい。「あれ、どっちだっけ?」というやつである。間違えて書いてしまって書き直した経験のある人も多いだろう。そのトラップが解消された事は喜ばしい。が、残念な事に「UFJ」が「USJ」と間違えやすいというもう一つの難問は残っているのでスッキリ解消という訳には行っていない。「USJ」は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の略で、「UFJ」は「ユナイテッド・フィナンシャル・オブ・ジャパン」の略らしいが、どうでもいい。
口座を持っている人は、引き落としなどの重要な書類に書く機会も多いだろう。それが丸ごと変わってしまった、のでは無く、微妙に変わってしまったのだ。ややこしい事この上ない。「キャッシュカードはこのまま使えますか?」などのFAQが公式ページに出ているが、それをいちいち利用者個人が確認しろと言うのだろうか。その時間、日本中でどれだけの労力が使われているか。そういう事を考えた上で、こういう大規模改修はやってもらわないと困る。一回目では無いのである。文句の一つも言いたくなる。
そしてたぶん当事者である行員たちも仕事が増えたと嫌がっているだろう。こんな事、末端の社員が決めて実行出来る訳がない。喜んでいるのはやはり特需のある印刷会社だろう。名刺だけでは無い、封筒やらパンフレットやら記入用紙やら、どこにだって印刷されてある「三菱東京UFJ銀行」の記載全てが刷新されるのだ。嬉しい大忙しの誕生である。そしてやはり利用者は、キャッシュカードやら通帳やらが正式名称でなくなった気持ち悪さから、どうしようか変えようか、悩む事になる。ATMが使えなくなる事は無いだろうが、引き落とし口座として過去に書いたいろいろな書類は大丈夫だろうか、と不安になったりはするだろう。そういえばコンビニのATMにも記載がある。この行為に名称を付けたいぐらいの大迷惑である。
「全方位性乱れ打ちはた迷惑名称変更」辺りで。