「気分屋」
出典元、人の性格の名前。別に気分を売っている人では無い。
その人の、その時々の気分によって、対応が著しく異なって来る性格の人を言う。仕事仲間やパートナーがこの性格だったりすると、いちいち気を遣わなければならず、対応に非常に疲れる。そして気分屋の気分は予測が難しい上、勝手に乱高下する。ネット上では、良い面も悪い面もある、みたいな書き方がされている事が多いが、そんなに頑張ってフォローする必要は無いと思うぐらい、ただの迷惑な性格である。
なにせ不機嫌の時に話し掛けたときの反応が酷い。無下に扱われるのはマシな方で、無視されたり逆切れされたり当たり散らしたりされるのである。しかもそれに理由がないのである。なにかを提案しようとした際に、「不機嫌の時だったから」という理由で却下された日には堪ったものでは無い。そして機嫌が良い時に全く同じ提案をすると、普通にOKだったりする。これはパターン分けでは無く、実際に「不機嫌な時」、「機嫌の良い時」、の順に同じ提案をした場合でも「却下」、「採用」が整然と発生するので、提案する側としては「なんなんだよもー!」である。仕事上の企画などを通す際、上司が気分屋だったりするとその対応に手を焼く事になる。しかし家族にいるよりはマシか……。
長く付き合っていると、今気分がどっちなのかがつかめてくるため、話し掛けるかどうかのタイミングが読める様になって来る。なにせ自分の機嫌を制御出来ないから不機嫌な態度を撒き散らしてしまっているので、ポイントを掴んでしまえば見極めはたやすい。なのでその人が気分屋かどうか勘付けるかどうかが勝負の分かれ目か。上手く把握出来れば操作しやすい性格とも言えるが、しかし結局は気を遣わないといけないため、ただの面倒くさい人である。ちなみにどうしてもやり取りをしなければならない場合でなければ、不機嫌の時は「放置する」が正しい対策らしい。動物か。
ネット上に良い面も書いてあると言ったが、それは例えば「集中力が高い」とかだが、別にそれは気分屋に限った事では無いので無理に褒めているだけだし、「盛り上げ上手」とかなどはたまたまである。盛り上げるのが下手な気分屋も普通にいる。「飽きやすい」などはただの短所だし、あ、気分がパタンと切り替わるので「ストレスに強い」というのはまあ長所と言えるのかもしれない。とんでもないポカをやらかしても数時間後にヘラヘラしていそうだが……。
とにかくそれっぽい人と出会ったら、実際にその人が「気分屋」かどうか見極めた方がいい。そのためには、「気分屋」というものの存在を知っておく事が重要である。