「バレンタインジャンボ宝くじ」
出典元、宝くじの名前。あの有名な、アレ、アレ。
買う人は買う、買わない人は買わない、宝くじである。特に「ジャンボ宝くじ」に関しては大きく告知されるため、興味のない人にも今売ってるんだな、は伝わるレベルのお祭りとして認知されているだろう。一番の盛り上がりはやはり「年末ジャンボ宝くじ」か。時期自体が非日常感のある年末なので、否が応でも盛り上がる。でも「ジャンボ」って年に何回かやってるよなあ……。……。……最近増えてない?
なんだよ「バレンタインジャンボ」って。
という話である。「年末」は年に一度の大イベントである事に異論は無いだろう。あとそういえば「サマージャンボ」もやっていた。夏も夏休みがあるので非日常のお祭り感覚と言うならば年末年始に次ぐイベント時期だろう。で、じゃあバレンタインがそのクラスかと言われると、それはさすがに格が足りないのではないか。バレンタインがアリならホワイトデーもアリじゃないとおかしいし、いわゆる商売っ気から生まれたイベントだとしたら「恵方巻きジャンボ」もアリになってしまう。……それを言うなら「節分ジャンボ」か。しかし思い返すと「ハロウィンジャンボ宝くじ」もあった様な……。ハロウィンが行けるならひな祭りでも七夕でもみんな行けるじゃないか。しかし季節イベントごとにそれだけ乱発していたら、さすがに飽きられるだろう。季節だけに年4回ぐらいまでにしておいて欲しいものである。
……さてネタばらしをすると、この「ジャンボ宝くじ」というカテゴリーは、原則としては年3回と決まっているらしい。普通の宝くじと比べてなにが違うかというと、値段と規模が違う。まず販売金額が一枚300円。そして販売金額が大きいからには当選金額も大きく、それは毎回細かく違っているが、その規模がとにかく「ジャンボ」という訳である。総務大臣に許可をもらって、法律の例外扱いでジャンボにしているらしい。年3回は「ドリームジャンボ宝くじ」、「サマージャンボ宝くじ」、「年末ジャンボ宝くじ」の3つ。サマーは夏だし年末は年末で分かりやすい。ドリームに関しては夢なのでつまり5月頃に開催される。うん。
だからなんだよ「バレンタインジャンボ」とか「ハロウィンジャンボ」って。
なんだよ、と言われても仕方がない。名前がここ数年のポッと出なのである。「バレンタインジャンボ宝くじ」は以前、「グリーンジャンボ宝くじ」と呼ばれていたものである。ああ、それなら聞いた事ある、と思う人も多いだろう。そして「ハロウィンジャンボ宝くじ」は、「オータムジャンボ宝くじ」の改名である。言われてみれば感がじわじわと広がりそうな話題である。改名の理由はどうせ「今どきのキャッチーな名前にした方が売れそうだから」に違いない。ちなみにこの二つは、「ジャンボ」という名前が付いていて一枚300円の販売だが、販売本数に限りがあるらしく正式なジャンボからは規模的に一段落ちるらしい。なぜ「ジャンボ」の名前を冠して300円で売るところまではOKなのかは、謎である。
覚えるとしたら「ジャンボ」の名前が付いて300円で売られる宝くじは5種類で、一番盛り上がるのが「年末ジャンボ」、次が「サマージャンボ」で春頃にもう一つある正式なのが「ドリームジャンボ」、少し規模が小さめの「バレンタインジャンボ」と「ハロウィンジャンボ」もやってるよそれっぽい時期に、と言ったところか。こうやって羅列してみると「ドリームジャンボ」の名前負け感が多少感じられるが、宝くじに一番合っている名前こそ「ドリーム」じゃん! と理屈を付けて強引に納得しよう。
さて、「バレンタインジャンボ宝くじ」の販売は2019年2月22日まで。買おうと思っている人はっとっとっと……。一年前ですねえ! 今年は「バレンタインジャンボ宝くじ」は販売しておりませ~ん。そういう事するから「あれ、これどうなってんの?」が無闇に広まってしまうというのに……。「グリーンジャンボ宝くじ」改め「バレンタインジャンボ宝くじ」改め「東京2020協賛ジャンボ宝くじ」は、現在販売中! ……来年からまた「バレンタインジャンボ宝くじ」に戻ります。たぶん。