「ファイナルファンタジー山手線」
出典元、JR東日本とスクウェア・エニックスのタイアップ特別企画の名称。読みは「ふぁいなるふぁんたじーやまのてせん」。
ニュースを見た時、おっと、4月1日だったか、と思ったが11月1日だったのでエイプリルフールではない。しかし「ファイナルファンタジー山手線」と言われても困るしかない。なに言ってんの状態である。そしてそう思う方が普通である。「FINAL FANTASY YL」、略して「FFYL」らしい。どうでもいいし、考えた人は頭がおかしい。
しかし公式サイトが立ち上げられ、雑コラっぽさもあるがロゴまで出来ている。天野喜孝に描かせたんじゃないだろうな。ファイナルファンタジーシリーズのキャラクターたちの横に山手線の車輌が並んでいる。全体の色は黄緑色だ。やっぱり頭がおかしい。
で、どうやらJR東日本とファイナルファンタジーシリーズが、ちょうど30周年なのでコラボ企画という事らしい。よくよく調べると東京ゲームショウで軽く予告はされていたそうだ。だからと言ってその2つがコラボしてしまうのはどうかと思う。駅や車輌の広告に載せてください、という話ではないのである。コラボってしまっている以上、両方に得があるという事になる。どちらから提案したかは知らないが、提案した方は頭がおかしい。あと、それを受け入れた方も頭がおかしい。つまりどちらも頭がおかしい。
結局のところ内容はスタンプラリーである。今風の、スマホアプリとQRコードを使ったスタンプラリーで、何やらスタンプを集めたり、他の参加者とツイッターで協力してボスを倒したりして壁紙をもらえるらしい。え、それだけ……? そしてQRコードのあるポスターの設置場所リストが公開されているが、改札の外に貼られている駅もいくつかある。つまり……、どういう事? ちょっとずつ乗ったり降りたりしたら高く付くのだから、つまりそういう事か。どれだけお金を払わせて、ただの壁紙をゲットさせようとしているのか。
というかQRコードだけ? 位置情報も取得させないと、こんなのQRコードを写真に撮ってネットにアップされれば行かないでも余裕で全部回れるという、詰めの甘い事になってしまうぞ。なんだか全体的にゆるゆるである。なんとなく「やっつけ感」がある。もらえる壁紙画像も使い回しな気もする。ゲーム屋の凝った発想が足りていない。やっぱり提案したのはJR東日本かもしれない。
キャッチコピーは「史上最大のまわる物語」。うん、やっぱり頭がおかしい。