「オリコン歴代アルバムランキング1位」
出典元、ウィキペディアのページ「First Love (宇多田ヒカルのアルバム)」より。ここにしかない文言。
しれっと書かれているが普通に凄い事である。いや、太文字になっているので本当にしれっと書かれている訳ではないが、それを言うなら
1999年度年間1位(オリコン)
が、太文字にもされずにしれっと書かれている。こっちが小事か。まあ現在において、オリコンチャートというものの存在がかなりどうでもいいものとなってしまったとはいえ、歴代チャートのトップクラスまでは侵食されていないため、シングルトップの「およげ!たいやきくん」と共に、宇多田ヒカルのアルバム「First Love」は、日本の歴史に残るいわゆる「レジェンド」と呼ばれる存在だろう。ちなみに総売上枚数767.2万枚で、ぶっちぎりの1位である。「8ミリオン」との表記もあり、出荷ベースで言えば870万枚以上行っているらしい。3000円掛ける事の800万枚イコール、……240億円? いやちょっとゼロが多過ぎてよく分からない。
繰り返しになるが「もうオリコンチャートもなぁ……」と思う人も多いかと思うが、歴代ランキングを振り返るとやはり最近のアイドルだらけという事もないので見応えがある。アルバムで言えば20位までは300万枚を超えていて、最近のアイドルは入っていない。敢えて言うなら、これが当時”純粋に楽曲に惹かれて買われた枚数”だろう。最近のアレの爆発力もあるが、200万枚ぐらいが上限の様なので、年間を席巻するのはいいが、世間のCD離れもあり、歴代に食い込むのは難しいだろう。過去の売上恐るべし。90年代恐るべし。
そして宇多田ヒカル恐るべし。「オリコンアルバムの売上枚数ベスト20」、1位が宇多田ヒカルの「First Love」な訳だが、4位も宇多田の「Distance」、8位も宇多田の「DEEP RIVER」である。ここの数字を足すと、……えーと1574.9万枚。これだけでもとんでもないが、もちろんこれ以外にもアルバムを出しているし、シングルもとんでもない事になっているので、どちらにしろとんでもない話である。しかもこの人、自分の曲は作詞はともかく作曲までしているので、完全に家内制手工業である。最近は編曲までしているらしく、他人の入る余地がない。ああ羨ましい。
ちなみに1枚目のアルバムがその「First Love」で、最新アルバムは2018年6月27日に発売された、7枚目のアルバム「初恋」である。