A「ではここまでで何か質問ありますか?」
B「自分で釣った訳じゃないのに恥ずかしくないの?」
A「恥ずかしい」
出典元、2chスレッド「天然鮎を塩焼きにした結果 [無断転載禁止]@2ch.net」より。鮎(あゆ)の塩焼き実況スレッド。
なかなか自分で体験出来ない事を写真付きで観賞出来るからネットというものは面白い。今回は鮎の塩焼きを炭で焼いて食べるところを、画像リンク付きで紹介しているスレである。動画もいいものだが、写真と解説だけというのも、さくさく見ていく分には楽しめるものである。スレ主は何匹もの鮎を、まさに鮎の塩焼きといった風に木の枝に刺して炭の周りに刺し、とても美味しそうな写真を届けてくれた。天然物であるし取れたてである。食べた事のある人なら分かると思うがアレはいいものだ。
……。
……。
問題は。
※画像は今日岩魚釣りに行って良いの出なかった沢です
鮎は貰いました
スレ主は釣りに行ったものの、釣れなかった点である。その後調理シーンに入るが、鮎自体はもらったものだ。しれっと書いているがそこは超重要な部分だと思うのだが……。天然の鮎を塩焼きにして食べる、のは素晴らしいのだが、頭に”自分で釣った”が付くとそのイベントの価値は膨れあがる。いや、あとから言ったところでどうしようもないのだが、しかしドヤ顔で質問を募集したところ、やはりつっこみは入ってしまった。
A「ではここまでで何か質問ありますか?」
B「自分で釣った訳じゃないのに恥ずかしくないの?」
A「恥ずかしい」
正直者ォ!! そして聞く方も聞く方である。が、聞いてしまいたくなる気持ちも分かる。沢まで行って釣り糸を垂らしたけど釣れなくて、結局もらったんかいぃぃぃ! それを正直に書いてしまうスレ主もアレだが、こういう時は嘘でも自分が釣ったと書いてしまえばいいのに……、いや、「釣りに行きました。では調理します」で良かったのではないか。そうすればこの様なストレートな質問も飛んで来なかったはずだ。しかし正直者の面目躍如、質問に対する回答もド正直である。
A「恥ずかしい」
へたれエピソードでもあるが、微笑ましいエピソードでもある。間の抜けている感じのある展開だが、この要素がなかったとしたらこの失笑するやりとりも生まれなかった事を考えると、記憶に残ったかどうか怪しいものだし、しょーもないながらも面白味を感じる。嘘は良くないが、正直過ぎるのも良くない、が、今回の場合はこれで良かったのかもしれない。
いやでもこれは新しい、新しいよ。釣りに行きました。これが沢の写真です。釣れませんでした。鮎はもらいました。では調理します。美味しそう! いやちょっと待てぇぇぇ!! 「銀魂」並につっこみたくなる、芸術点の高いストーリー展開である。