「サラサラ……」
出典元、不明。お茶漬けを食べる時の擬音、によく用いられると思われる表現。
いや、お茶漬けを食べる時の擬音は「ズズ……」だろう。……と思うのだが、リアルな話はどうでもよくてイメージとして「サラサラ……」がお茶漬けを食べる時の擬音に定着している。そもそもお茶漬け自体を「さらさら」と言ったりもする様で、「お茶漬けサラサラ」という商品も出ていたらしい。確かにイメージはその通りである。しかし漫画などでそういう表現をされると「気持ちは分かる」けど「イメージ先行か」とも思う。実写作品ならどう頑張っても無理な音だろう。
しかし小説などでも使われる表現なのである。漫画には「漫画的表現」というものがあり、擬音は元より食事シーンはツバが飛んだりよだれが垂れたり汗をかいたりなどが代表的である。しかし小説は絵がないので、現実に則していればいいのではないか。お茶漬けを食べる時の表現は「サラサラ」、という決まりでもあるのだろうか。いや気持ちは分かるのだが……、納得がしにくい。
似た様な擬音だと「ガツガツ」があるかもしれない。これは漫画でも小説でも同様に見られる。そもそも「ガツガツ食べる」という表現が存在しているし、イメージ通りである。しかし実際に「ガツガツ」という音がしているかというと、際どいところだと言わざるを得ないだろう。いやもちろん、気持ちは分かる。豪快に食べているところの感じも出るし、お腹が減っていたという表現も行間を読めば伝わって来る。使い過ぎれば安直な表現となるが、たまに入れて来る分にはいいだろう。
そしてこの話の流れで続けていいか微妙なところだが、漫画やアニメなどになると大食いキャラが登場する。現実の大食いでは無く、常軌を逸したギャグ的な大食いキャラである。悟空とかルフィとかそういうキャラにも多いが、ジャンルを見渡すと女の子キャラにもよく付与される属性である。テンプレートとして女の子は小食か超大食いか、料理はバッチリ出来るか壊滅的に出来ないか、のパターン分けしかないのだろうか、と思うぐらいよく見かける属性である。そこで大食いキャラのギャグ要素として使われる擬音が「ポン!」である。食べ物が一瞬でなくなる。とんでもない量でも関係なく、一瞬でなくなるのである。つまり超スピードで食べた事の漫画的、アニメ的表現なのだが、周りが驚き、本人は「え、どうしたの?」とまだまだ足りない感じを出しているところまでがテンプレートだろう。
まあ話がなんとなく逸れて行ってしまったが、こういう大食いキャラに大量のお茶漬けを食べさせた時に、どんな擬音を出させるのが正解かは気になるところである。意外とリアルに「ズズーー!!」だったりするかもしれないが、やっぱりどうでもいい。